第16話 タイトです
ロッキングチェアーに
窓から見える景色、行き交う人、気まぐれに通りかかる猫。
無声映画を見ている様だ。
しかし、BGMはワーグナーのワルキューレ騎行。
ここは今、それにふさわしい
俺だけが別世界だねぇ~。
「いえっ、ですから先ほど申し上げた通り、この案件には異なる2つの」
「さくたん、高密度観測、35分だし短くならないかしら」
「そうですっ、いえいえ、こちらも努力はしているんです。予備観測は必要です」
「ん~~~、重力子の密度を上げる事ができれば、何とかなるんだけど、おっちゃんが」
えっ、俺、これ以上
「そうですっ、ええ、高密度観測だけではもっとかかりますっ」
「そう~、所長ねぇ~、ぷちっと行ってもいいんだけどなぁ~、私的にはもっと若くて、イケメンがいいなぁ~」
ちょっ、
「ご理解頂けましたか。量子事件1案件辺り、2回の量子探偵業務が必要で」
「あっ、それ
ちょぉ~、さくたんっ、地球が滅ぶよっ。
「誰の趣味」「
「ではよろ、ちっがうわっ。あっ、いえいえいえいえ、すみません。こちらも準備に追われておりまして」
あ~、誰か一人ぐらい
きゃっきゃ、きゃっきゃ、わいわいがやがや。がらんがらぁ~ん。
「たっだいまぁーーー」「帰ったぁ~」「
もう、いいよ。好きにして、俺も好きにするからぁ~。
「
「ええ、スケジュールはこれで良いと思うし、
「はい、今後の見積もりは、観測方法に変化がない限り、今回の案件が基本になると思います」
「・・・げへへへ」「ぐふ」「「ミス・テリーーー、かぴたん来たぁーーー」」
がたっ、どたどたどたどた。「私の妹ぉーーー」「私の妹達ぃーーー」
「「いやぁーーー」」「さくたん来たっ、
どたどたどた。「かぴたぁーーーん」ばたばたばた。「やぁーーー」
どたどたどた。「ミス・テリーーー」ばたばたばた。「Ohーーー」
「ぁ~~~私も、あっ、はい、では申請書は
ぶっち。「もうぅ~いきなり切るかなぁ~」
どたどたどた。「かぴたぁーーーん」ばたばたばた。「やっやっやぁ~」
どたどたどた。「ミス・テリーーー」ばたばたばた。「OhOhOh~」
最近お客が少ないの、これじゃないの、全然落ち着かないよぉ~。
「皆、聞いて」どたどた。「「ミス・テリー、かぴたぁーん」」「やっ」「Oh」
おっ、
「予算、かぁーーーくほぉーーー」
ぉぉぉおおお~~~、
「「「やふぅーーー」」」「「「「「やたぁーーー」」」」」「あのぉ~~~」
おや、
「
「何か、見落としがあったかしら」
「いえ、今日のカラオケ大会、もとい量子探偵業務のお題なのだけど」
「あ~かぴたん、またしゃぁーーーってしたい」ははは、また猫だね。
「OKですっ、この前の衣装とってあるよぉ~」「やふぅ~~~」
「ミス・テリーもするでしょう」
「Yes!、今日こそ
ははは、見てみたいなぁ~。
「それは任せるは
「あ、う~ん、いもぉ~と縛りぃ~、とか、足せないかなぁ~」
「「「「「「「なっ、・・・んだとぉ~」」」」」」」
「いっ、妹、縛り、がっはっ」だん~。
「何てこと、
いやいやいや
ざっ。「・・・どうしてこっちを見るの」「かっ、かぴたん何もしてないよ」
「ミス・テリー、かぴたん、嫌、かな、
「・・・いいけど」「か、かぴたんもいいよ」
「「「「「「「「Yahooーーー」」」」」」」」
「所長、良いですよね、ふんっ」「ん~~~、量子探偵業務に必要なんだよね」
「「「「「「「「超必要っ」」」」」」」」だめって言ってもするんでしょうよ
「はい、分かりましたよ。それじゃ
「でもかぴたん、アニメしか分からないよ」「うん、同じ」
「任せて、おっほん。本日、17時から量子探偵業務を実施ます。皆タイトですが最終チェックをお願いします。今日は『アニソン&ロックもあり、歌わない奴は
「ゆるゆるって何」
「ミス・テリー、アニメの中やお歌に、“妹”が入っていればOKよ」
「それならかぴたんもできる」「うん、分かった。超歌いたいのがある」
「あ~、私もそれなら分かるかも」「さくたん、私の気持ちを伝えるから」
「いらない」「ぐはっ」良く分からん子達だなぁ~。
「はいはぁ~い、それじゃ、ミス・テリーとかぴたん、おやつ食べて、宿題をやって」
「「え~」」「宿題はちゃんとするの」
「ぶぅぶぅぶぅ」「かぴたん、豚さんにならない」
「ぶぅぶぅぶぅ」「ミス・テリーも真似しないの」きゃっきゃ、きゃっきゃ。
「それでは、時間がありませんので始めて下さい」たたた、ばたばた、どたどた。
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