第14話 電脳、桜花
「そうだね、どのみちこのまま放置はできない。でぇ~
「あと1回分は確保してあります」
「そう、・・・じゃぁ~まず
「そうね、量子探偵業務を行う為に、桜花を動かす為に具体的な時間と座標が必要だし」
「
ん~~~、今度タブレットも追加で予算
桜花に接続する物だから、セキュリティーも応答速度も特別の特注品。
「ここですね。
ぱぱさんアースに表示されたそこは、木製のデッキが有り、
海から視線をデッキに戻してくると、草と木の
その下にあるだろう地面を確認しようとデッキから乗り出すと、お股がひゅーとなる事必死、標高120mの断崖絶壁だ。
「おほぉ~、高ぁ~
「
「警察には連絡しなかったの」「だよね」
「
「え~どうしてぇ~」
「分からないけど、
「あの~~~」「何、空自のくぅ~ちゃん」
「違います、空自ですけどくぅ~ちゃん違いますっ。ここ観光地ですよね。なのに目撃者がいないんですよね、朝ですよね、そんな時間帯あるんですか」
おおおぉぉぉ~~~、もっともだ。「「「「「「「お~~~」」」」」」」
「ちょっと待って」
ぴっ、ぴぴぴぴぴっ。「もうぅ~、貸して」「ん~~~」
「桜花、
「・・・なんだ
タッ、タブレットから可愛らしい女の子の声が、何っ、初めて聞くんですけどっ。
「「「「「「声っ」」」」」」」
「ここ、観光客が来るのはどの時間帯」「さくたんはぁ~」
「部屋を
「えーーーっ、ゲームしてるじゃん、どうして
「あんたが手加減しないからでしょう。負けそうになるとチート使うし」
「・・・え~と
「桜花です」「「「「「「「え~~~」」」」」」」
「そんな機能聞いてないんですけど」「ええ、言ってませんから」
「はい、これでいい、私も混ざって良い」「さくたん達に聞きなさい」
「本当に桜花なのか君は」「おっちゃんと口をきいちゃだめって言われてるから」
なっ、何でだよ、俺はここの所長でしょうよっ。
「あ~イレギュラーな人がいない限り、駅から出てる9時5分発のタクシーに乗るみたいですね」
「ねぇ、私とは話せるでしょう」「う~~~んとね」
「だめよ桜花」「えっ、じゃ私は、おっちゃんじゃないですよ」
「この国に
「え~話したいぃ~」
「良いから、さくたん、ミス・テリー、かぴたん、私の妹達と遊んで来なさい」
「
「はぁ~、さくたんもミス・テリーもかぴたんも私の妹だから」そっちかいっ。
「
「・・・さくたんが、初めから可能性を見越して設計したらしの」
「
「量子探偵業務にそれだけの演算能力が必要だから、と聞いてるけど、違うの」
「その通りですよ所長、でも平時は何をしていると思います」
「いやぁ~俺には分からないよ」「当初私にも分りませんでした」
「じゃぁ~いつ分かったの」
「ちょうど今回の量子探偵業務の一回目が終わったころです。桜花1と2は、その間を専用回路で結合した正に電脳なんです。初めにさくたんが作ったプログラムの中に自己をプログラムするものがあって、今まで自己の確立を試していたんです」
「自我に目覚めたっ」「
「分かりません。でも多分、さくたんは自分より年下のミス・テリーとかぴたんを守る為、何らかの理由で自分がいなくなっても」
「・・・
「「「「「
「ええ、話せませんね。とんでもない物をまた
「
「何でしょう所長」
「その桜花のプログラムは制御出来るんだよね」「出来ません」
「はっ」「ちょっ、どう言う事」「「「「「え~」」」」」
「もうさくたんでも、
「どうしてかなぁ~、俺にも
「ん~~~、私達人が作るハードもプログラムも、人が理解できる様に作っています。でも今の桜花は桜花にとって最も効率的なものになっているはずで、プログラムに至っては、関連する全てが無駄のないマシン語に成っていて、仕組みを理解するのに途方もない時間と労力がかかります。私達の手を離れた存在になったんです」
「・・・うん、分かんない。もういいや、けどさぁ~せめてここにいる人だけでも話せるようにして欲しいんだけどなぁ~」
「本人に聞いて見て下さい。桜花、聞いてたでしょう」
「にょほぉーーー、もう声かけるから、かぴたんのぷりっとミストにやられたじゃん。
「ええ、手伝って貰えると、とても助かるわ」「やふぅ~~~、分かったっ」
「じゃぁ~桜花、よろしく頼むよ」「おっちゃんとは口きかない」何でだよっ。
「私は良いのよね、桜花」「うんいいよぉ~、
「ええ」「「「「「分かった」」」」」
「桜花ちゃんと呼べば良いの」「桜花でいいよぉ~」
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