第73話

 楠田先生はそこまでいうと、 楠田先生が手についたチョークの粉をパンパンと叩いて。


「あ、そうだ! 歴史の教科書! 肝心なことを忘れていた! 相手は時を止められるんだよ!」

「うっはー、更にうっぜーー!」

 

 煤野沢が顔が真っ赤になった。


「仕方ないよね。相手は一人だけど、時間を止められる奴がいるんだ。だから、そいつには気をつけないといけない。特に風ノ助くん。君はいつものように突進しちゃダメだよ」

「あ、ああ。どうだろう……? 先生。その時間を止められる歴史の教科書は、どれくらいの時間を止められるんだ?」

「ほんの少しさ。でも、絶対に油断しちゃいけない」

「了解。まあ、なんとかなるよ」


 俺は明日の朝一番に、海賊共和国へ風の絨毯でみんなと向かうことにした。

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