第67話 

 大天使の大きな槍が俺の肩を掠った。

 狙いは正確だけど……。


 だけど……。


 やっりっー、大天使は5メートルもあるので、甲冑のつぎはぎが目立っている。


「風よ!!」


 俺は背中に突風を噴射させ、大天使の懐の腰の辺りに突っ込んだ。

 そこは、甲冑の隙間がまざまざと見えるんだ。

 思いっきり突きを放つと、白い血液が大量に舞った。


「……???」


 うえ?

 天使たちも白い血液が!?

 なんか変だ!

 この世界!

 

 とにかく早くクラスのみんなを助けないと!

 胸騒ぎがするんだ!!

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