第61話

 うん?

 この気配……なん??

 俺は青ざめた。

 あの天使たちと似ているんだ……!!


 俺は即座に抜刀して、この厨房に風を呼んだ。


「風よ!!」

「お待ちください!!」


 謎の女中がこちらを向いて懇願した。

 

「私は他の天使たちとは違います。海賊から歴史の教科書を守りに来たんです。今は信じてもらえませんが、いずれ私のことを信じられるようになります。……それにしても、まさか伊達政宗様がこんなところへ来るとは思いませんでしたが……いえ、中身は風ノ助でしたね」

「へ……??」

「天使の中でもかなりの少数派ですが、そして危険なことですが今の時代を守ろうとしている天使もいるのですよ。後、一部の海賊たちの中にもあなたの仲間がいるんですよ」

「……なん?? へ……?」

「あなたは、今の時代をどう思われますか? この時代のまま時が進んで、あなたの住む現代になると歴史はどうなるかわかりますか? 時代の変遷に耐えきれずに、時の重さで、このままだと確実に今の時代が崩壊してしまうんです。だけど、私たちはあなたたちの味方なんです」

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