第42話
「トッーーーーウ!」
俺は刀を振り回して、下方の乱戦へと飛び込んだ。
竜巻の中で、もう……家来なのか仲間なのか敵なのかもわからない。
やたらめっぽうに刀を振り回していると、数分が一時間にも思えてきた。気がついたら野郎どもは、ほとんど斬り伏せられているんだな。
俺はひたすら野郎どもを斬るのに夢中になっていると、死骸の山を築いていた。
もう誰もいないやと思って、遠くを見てみると楠田先生と煤野沢がまだ戦っていた。
「風ノ助くん! こっちは煤野沢くんと二人海賊の頭を倒したぞ! 風ノ助くんは船に行ってくれ! 君の力で海賊の頭を全部倒すんだ!」
少し離れたところから楠田先生の声が届いた。
よし! 海賊の頭を見つけよう!
海賊の頭は多分、遠い海の船に大勢いるはずだから、このまま浜辺を風で飛び越えて一人ずつ一騎打ちだ。
そうと決まれば、いざ参る!
俺は海に向かって宙を舞った。。
今じゃ強風に乗って空を飛べるんだな。
飛んでいる最中。カモメがいっぱい俺のところに寄って来るが、俺は遥か上空から海賊船目掛けて下降した。
下から見る見る小さかった海賊船が大きくなってきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます