第41話

  遥か下の地では剣戟の音。遠い前方の海では砲撃の音が木霊する。

 俺はここを動けないんだな。


 ドン、ドン、ドゴ―ン。


 城から離れた場所の広瀬川や竜ノ口渓谷に、とてつもない量の砲弾が竜巻によって雨のように降っていた。この城だけは俺が絶対守ってみせる!!

 お城の周囲はモクモクと煙が立ってきた。

 お城のみんなの安否を気遣っていると、俺は竜巻を発生させていることに疲れてきてしまった! うーー! 疲れたぞーーー!! 

 

 海からの砲撃がピタリと止んでくれた。

 おや? ……弾切れかな?

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