第36話

 「ええーい! 考えても何も始まらないんだー! 動くしかないんだー!!」


 俺は廊下を突っ走り、城の外へと出た。


 決死の覚悟で刀を抜いて、野郎どもと戦おうとした。

 

 その時!


 ビュウビュウと俺の身体の周りに暴風が集まってきた。

 まとわりつく暴風が足元に宿り、俺の身体が少しだけ宙に浮いた!


「やったぞ! 風が操れー! たー! ぞ!! でやーーー!!」

 

 俺は刀を振り下ろすと、暴風が小竜巻となって、驚いている野郎どもに向かった。

 内堀を埋め尽くすかのよな野郎どもが、まるで紙風船のように空へと吹き飛ばされいく!


「うららららーー!! 風よ!! 暴風よ! 嵐よ!!」

「だーーー! お頭ーーー!!」

「うわあああー! なんなんだこいつはーー!!」


 野郎どもは、小竜巻によって、叫びながら次々と空へとぶっ飛ばされていく。俺は風を操り野郎どもを浜辺まで全て吹き飛ばした。

 

 勢いに乗った俺は空へと舞い。

 大気中の風を身体中に集めた。


 刀を遠くの海へと向け。

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