第18話

 俺は抜刀し、大砲の弾が豪雨のように降る浜辺を家来を引き連れひたすら走った。

 目指すは海賊船だ。

 砂浜には小型の木造りの船が何隻もある。

 だけど、そんなに水位はなさそうな海だった。

 甲板に立っている海賊の頭は笑っているかのようだ。


 俺は日本三景の松島湾を駆け巡る。


 途中、家来と共に野郎どもを斬り伏せながら。海賊船まで走ると、タラップを探し、甲板を目指した。


「がはははは! ようこそ俺様の船へ! そして、皆サメの群れへとご招待だー!!」

「うっりゃーー! うりゃりゃりゃあーーー! みんなを返せーー!!」

 俺は刀を振り回すと、海賊の頭はピストルを構えた。

 パーンという乾いた音と共に、家来の一人が撃たれた。


 ピストルが俺の方にも向く。


「がはははは! ガキにもめい一杯鉛玉をくれてやる!」

「卑怯だぞー!!」

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