第3話 逆大政奉還

江戸時代 慶応3年


江戸幕府15代将軍 徳川慶喜は政権を返上した


これが、世にいう大政奉還である。


江戸の将軍から明治の天皇へと政権が渡されたのだ。



でも、明治以降、首相は話題になっても天皇が話題になることはない。


なぜなら、天皇は実質的に何も決定権がないからだ。


周りが決めたことに


よきにはからえ


と、承諾するのみ。


だから、何も期待されていないし、何も責任を取らない



天皇はいなくてもいいのだ



なら、もう逆大政奉還してもよくね?


俺が天皇辞めるだけじゃなくて、天皇制自体を廃止したい


もちろん、俺には世継ぎはいない


あ・・・



でも、ダメだ



親父には弟がいた


それに、親父の弟には子供がいる


そいつらが、天皇制という甘い汁にどっぷりつかっている



何もせずに酒や女遊びの毎日・・・


悪い事をしてもみんながもみ消してくれる



いわゆるカス



でも、天皇の親族ということでもてはやされる



むしろ、俺が辞めたら親父の弟が天皇になっちゃうかも



これは最悪


あ~


天皇制の廃止がしたい


なんかもう俺だけでどうとかいうレベルじゃなくなってきた


誰か助けてくれ~

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