第2話 辞めたい理由

天皇


これは、日本国民にとっては神のような存在だった


生まれながらにして人は差別されてはいけない


そう親から子へ、教えてきたものたちでさえ


天皇という身分の人間に対しては違った




なぜ?


なんて、誰も考えない


むしろ、当たり前なのだ


天皇に対して、反対的な意見を出そうものなら考えているだけで

非難のまととなる


生まれながらにして、国民が納める多額の税金で私腹を肥やせる唯一の職業なのだ



歴史が何千年続いて、色々な価値観が変わって、令和というこの現代でもなおいまだ根付いている悪なる習慣



これが、現代の天皇制なのだ・・・



俺はそれを感じていた。


だから、天皇を辞めたくなった


国民が苦しんでいるのに


なぜ、俺だけが何もしないで暮らすことができる?


なぜ国民は誰も何も言わない


俺は必要なのか?


結局、政治家や国民が民主主義で政治を決めるのだろ



俺はいつだってお飾りじゃないか


もう、天皇制はやめよう


きっと、その方がいい


一般人に戻るんだ。


子供の時からずっと考えていた違和感に文雄は気づいた。


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