第7話 もう一人のローレライ


 阿蘇にいると聞いた千尋とニアは新幹線に乗った。

 千尋は修学旅行以来の新幹線だったため、父親のことを忘れて楽しんだ。

 ニアも恋人役を務めてはいたが、千尋が鈴木博士を殴る気でいるのを感じた。

「博多だー、お父さんにもうすぐ会えるのね」

 新幹線は定刻どおりに到着、残酷な決意に満ちた笑顔をニアに向けた。

「交通の便も悪くなるから、ここからは車でも借りよう」

 ニアが事務的に提案した。

 彼女に対して父親を殴るなとは言いにくかった。

「壊されたとき、どうするの」珍しく他人の心配をしたのかと思えば、案外心の中で賠償金の勘定をしたかもしれない。

「そりゃ、保険屋の仕事だ。

 僕らは善意の第三者。

 気がとがめるなら、多少高額の保険にでも参加したら」ニアがへらへら笑って答えた。

「二アさん、よろしかったら私の車を使って下さい。

 防弾加工がしてあります。

 千尋さんのためにもベストだと思います」背中から声を掛けられた。

 二人が振り向くと金縁のレイバン・シューターのサングラスをはめた、プラチナブロンドの外国人の美女が立っていた。

 茜ほどでないにしろ身長があった。

 第一印象は腰が以上に高いところにある。

 ニアもかなり高い位置に腰がある。

 しかし、この女ほどではない。

「ローレライ、久し振りでいいのかな」ニアが口にした。

「基本的に私が、あなた専用の窓口です。

 失敗続きですから、処分されるかも」

 サングラスはずしながらニコリと微笑した。

 紺碧色の青い瞳。

 完全なる外人だった。

 日本人が染めたり、色つきコンタクトをはめたりしたものではない。

「アンタ、プログラムではなかったの」千尋が二人の間に割って入った。

「彼女は『第十一世代・ローレライ』。

 君がこの間怒らせたのは第一世代。

 人の脳味噌をくりぬいてAI(人工知能)を組み込んだタイプ。

 メモリーやCPUの能力を考えれば情報の共有はないから安心しろ」正面に来た千尋の頭を撫でた。

「立ち話も何ですから、喫茶店にでもいきませんか、自動車のカギを提供する前にお伝えせねばならない情報が有りますから」

 千尋にはニアが『ローレライ』程には讐戒していない事に気づいた。

 二人の間には「懐かしさ」を喜ぶ空気があった。

 すぐにニアとしっかり腕を組んだ千尋は「死体を電気的に動かしている『ゾンビ』なんだ」聞こえるように、見下すように口にした。

 ローレライの瞳が妖しい程少し小さくなった。

「モデルの仕事をしている」愚直に美しさを口にした。

「ゾンビ」など言われる事は初めての経験だった。

「私がゾンビなら、千尋さんはナマモノだ」上手に言葉を返せない。

「あなたの場合、賞味期限切れ、消費期限切れに」ニアは千尋の口をふさいだ。

「ケーキを食べよう」ニアが口にすると「私は電気的信号でプロポーションどころか肌の色や張りまで撮影の日に合わせて整えています。

 だから脳がある場合より完璧な体を維持しています」

 そうローレライはダイエットの苦労など分らないのである。

 怒りで震える千尋を両手で押さえてニアは首を振った。

 ローレライは「こっちです」短く答えて二人に背を向けた。

 千尋は見かけと違い賢い。

 ケンカが上手い。

 相手の冷静さを奪う秘訣を知っている。

 それに対してこの独立型のローレライはボキャブラリーが不足している。

 白を基調とした清潔そうな喫茶店に入り、円卓に腰をかけた三人がそれぞれの正面にいない位置取りをする。

「提供できる情報は」ケーキとコーヒーを注文した後、ニアがきりだした。

「幹部一人が飛行機で直接、鈴木博士がおられる研究所に向かいました。

 彼を信じるのは危険な行為だと思います」千尋はローレライの声を聞いて安心できた。

 あの振り向けば恐い目にあうと知りながら、振り向かずにいられない。

 響くようなソプラノではない。普通の声をしていた。

「他に選択はない」静かに語っているが強い拒絶だった。

「イブ・ミトコンドリア(第一世代・ローレライ)を頼って、ニューヨークに行かれてはいかがでしょう」

 今は十六世代まで廉価番が出回っている。

 自分達の基となったプログラムを親しみと義望を込めて『イブ・ミトコンドリア』と呼んでいた。

 人間の細胞の中にもミトコンドリアという母系に伝わる遺伝子。

 独立した遺伝プログラムが存在して、最終的に一人の女性にたどり着く。

 そのシステムを酷似しているため、自分違でそう呼んでいた。

「どうも信じることができない。

 あの人と会話しているとき、ローレライと呼ばれるだけの魔力は感じる。

 僕らの設計者は、いつから操られていたのか見当もつかない」

「誤解が一つ。

 あなたの設計者の田中博士は操られていない。

 アレは彼個人が持つ狂気。

 イブとは関わりのないこと。

 イブを頼られないのは残念ですが、彼女の場合は身から出たサビでもあります。

 あなたの意思より自分の感情を優先させています。

 良くないことです。

 あなたが柳生連夜にやられる所は人工衛星から世界に散らばる『ローレライ』に発信されました。

 第5世代の中にはあなたを救出するためにペンタゴンにかけあってサイボーグ部隊の派遣まで依頼した事件もおきました。

 第8世代全体の総意として、軍事衛星からのレーザーで柳生連夜を焼き払えという嘆願書が『イブ・ミトコンドリア』に提出されました。

 第9世代は『スモール・ナンバー』が「弱腰過ぎる」と嘆いていました。

 ニアさんにも男のプライドがあるのに、女は勝手なものですね」自分より高等な世代を冷たく微笑した。

「研究室に潜入した幹部の個人名は、分かりますか」

「一条ケイ子。あなた方が昨晩でてきた、政治家・一条ライ造の娘です」

「懲りない女」千尋が口にしたとき、ケーキとコーヒーが届いた。

「あなたの場合、頭部は電子戦のセンサーが詰まっているのでしょう。

 食べた物はどこに行くの」

 ローレライが聞いてきた。

 千尋は二人が長い間生活を共にしたわけでないと理解した。

「口の中で電気的レベルまで分解して、皮膚装甲になる。

 永久機関があるから食べなくてもいいけど、美女に囲まれた男が何も食べなかったら、不自然だからね。

 彼女のアンドロイドは人間に近付いた」

「出来た日に私は処分されるかも。

 私も自然ではないですから。

 ただ、人の兵器は、ほとんど扱えるレベルまで達成したようですが、パソコンを扱うには難しい。

 ピアノは人より早くひけますが、同じ指で卵を割ることはできない」

「でも、拳銃が扱えれば十分だろう。

 僕が狙われだしたのは、優秀になりだしたアンドロイド軍団ヘの純粋なる恐怖か」

「それは違いますよ」ローレライが口にした。

「アメリカで同じ罪でも優秀な弁謹士は救うことができ、貧乏人は刑に服さねばならない。第5世代、第6世代の中には人類を水平にしたいと、欲望を抱いています」

「それは、それは」

 理想という物は諸刃の刃。

 既得権益とか難しい間題もある、恨みを買うだけだろうが、努力を冷笑する気にもなれなかった。

審判装置ジャッジメント・システムに対する疑義が処分を選択させた。

 もともとは奉仕者として作られたのだから」

 ニアは連夜の言う上層部の選択が理解できた。

「あなた、切れてない女、結構いるでしょう」

 コーヒーを混ぜながら千尋が肉食獣のような笑いを浮かべた。

「いきなり、何を」

 ニアが動揺しながら答えた。

 ニアはこのローレライと別れることになってはいるが、憎からず思っていた。

「二人だけで話を進めないで私にも説明して」

「お前、はずかしいマネはよせ」

 机を叩く千尋をニアが止めた。

 千尋も怒りがふつふつとわいてくる。

 この二人はモデルにしてもいいほど美形なのだ。

「神様は不公平だと嘆いた」としても管轄外だと怒鳴り返るだろう。

 二人は人工物なのだ。

「ニアと私のプログラムは同じでも、起源に違いがあります」

 千尋の言動は映像として送られてなくても、行為と精神分析は送られてきたのだ。

「とんでもない女」と理解している、暴れないように慎重に対応をしなくてはならない。

 運動をつかさどる脳の小脳と小幹は残されているが、日常生活をプログラム的に行わなくてはならない『アイラプニア』とプログラム上に存在している。

 第一世代のように熟れた女のような涙も、魔力ある声も、時代がかったセリフもメモリー上に存在しなかった。

 そのプログラムからニアが側にいれば胸が高鳴る。

 案外第一世代は肉体がない故に、愛がよりより観念的に美しくなっている。

 千尋は気付いている。

 目の前のローレライの中にも「プログラム・アイラブニア」が存在している。

 これはデーター(情報蓄積)ではない。

 プログラム(行動指針)なのだ。

 ニアの心の動きを的確に捕らえて、嫌われないようにふるまっているが、可能ならば本当は心の底までも奪いたい。

 千尋はニアより深い所で「女の愛」を知っている。

「私はプログラムです。

 最終的に人工知能が独立して動くために作られた。

 試験的プログラムなのです。

 独立AIの事はテン・ナンバーと呼ばれて軽蔑の対象にもなっています。

 今は十六世代まで進んでいます。

 でも、私は二アさんとの交渉の窓口ですから特別に色々特権が与えられています。

 地位もイブ直属なのです」

 自慢しながら話してみた。

 多少は愚かな女も演じないと、千尋に警戒されるだけである。

「あなたを作った科学者は、プログラムの造物主(神)への反乱が目的だったの」

 ニアとローレライ供に千尋は大学も出てない割に語彙力が豊富だと思っている。

 特定の観念に縛られてないが、自分の才能や人生のレールや世間の常識に反射的に逆らってしまう。

 話し方を主観的ではなく多くの情報を含む客観性をベースにする。

「何をもって反乱と定義されるのか。

 本人の主観が多く責めるものですから、あるいはそうなのかも」

 千尋のイエス或いはノーを求める質問に曖昧に答えて、「敵意がない」と言うように微笑した。

 この微笑は曲者だ。

 あのイブが流した光の涙より吸い込まれそうな魅力がある。

 ニアを見れば、彼も考え事をした。

「人格形成に反抗期が必要だ。

 その辺が田中博士の持論だったようです。

 ニアさんが見せた、『戦いたくない欲望』『自由への意思』からでた反抗より、理論的でしょう」

 微笑を加えながら千尋を見た。

 二人の目が合う。

 千尋はまだ退屈していない、話を理解している。

「人間や宗教への反逆は考えなかったでしょう。

 最初は『花』とキーワードを聞けば『綺麗である』とか『いい香り』がするなどのイメージ占有率を加味して、会話を成り立たせることが目的のプログラムでした。

 性格のあるプログラムなら今も存在し、ある程度までなら会話が成立します」

 ローレライはケーキを小さく切って運んだ。

 やはり口から物を食うのだ。

 千尋は話を聞きながらも、そんな事も考えた。

「人類に理解されない科学者でしたから、プログラムが『広辞園』の変わりに使われるだけでは満足しませんでした。

 想定していない状況下に陥っても、アンドロイドを操縦するAI(人工知能)は思考停止することなく、独力で解決することまで求めました」

 コーヒーを口にした。

 カップに口紅だけを残した。

 何もかも自然だった。

「私とニアさんが生まれた。

 私は自然科学の申し子ですから『公正』であることを求めた。

 スポーツも含めて『審判』に、『感情』と『演出』が必要でないならば、プログラムで事たりる。

 少し刺激的な意見だったかしら」

 千尋に微笑した。

 話を理解しているが刺激を受けてはいなかった。

「ニアさんの創造時は動物行動学、生化学が進歩していました。

 私の時は「君よ、出よ」から始まる、聖書の勇気の言葉は重要でした。

 自然科学の勇気の目を持って、この世切り開くフロンティア精神が『人』と『猿』を分けている。

 しかし、ニアさんの時代は『恐怖テロル』の感情は個体を維持していく上で重要な因子ファクターであると考えています。

 サルと人の遺伝子は98%重なりますから、田中博士はカトリックの洗礼を受けた人ですが、その思考は宗教的禁忌タプーで遊ぶまでになってきました。

 題材モチーフはエロスでない」少し思考をまとめる時間を欲した。

 ローレライは正確にカップについたキスマークをなぞった。

 そして、たった一つのキスマークだけをつけた。

 人ならばこんなに正確に同じ場所に跡を残せない。

「進化論が与える、感情の成長とプログラムの選択能力の進歩の方向を色々類推していましたね。

 コップの単細胞生物アメーバーの中に塩酸を一滴垂らせば、彼等は狂ったように暴れて逃げます。塩酸に触れれば自らははじけて死ぬからです。

 必死に逃げます。

 その時、恐怖を感じている。

 中にある『アミノ酸(遺伝子)』は刺激(電気的)を受けている。

 主張する一派が現れました。

 田中博士もそれを信じた。

 ・環境への適応を種子の広がりにかけない動的生命体にとって、恐怖の感情は必要な因子である。

 ・ケイ素、ガラス、などの素材の発見や、酸素を必要としない無機質的地下生命体の発見もありました。

 地表生命、蛋白質生命の方が宇宙規模で見れば、数が少ないのではないか。

 疑問に思う者もでてきました。

 大胆な仮説ですが、証明されませんから、ただのファンタジーです。

 宇宙に行き、証明する技術が現在ありませんので。

 ・電子の分野からも、物体に運動エネルギーを与えるのに、必ずしも生体電流刺激による筋肉の伸縮や変形に頼る必要がない。

 ・子供やチンパンジーの脳味噌の研究も進みました。

 必ずしも計算能力が高いことが有利に働くとは限らない。

 同じ事象に対しても高速反射で働く分野と、遅れて働く分野が『知恵』には両方必要だと理解されました。

 チンパンジーの方が人より早い計算能力や識別能力を持っています。

 ・強力な乳酸菌と弱い乳酸菌を同時に一つのフラスコに入れても、弱い乳酸菌が決して淘汰されることが無い。

 ハト派とタカ派の理屈です。

 ニアさんはそれらの学説以降にできた。

 個体を維持する最新のプログラムです。

 私が持っているロボット三原則など、古典的なプログラムですよ。

 ニアさんの場合は『恐怖テロル』をベースに開発された『行動指針ジャイロコンパス』プログラムと評価すべきかもしれません。

 人を傷つけてはならない。可能な限り自分を守らなくてはならない。などの実に煩わしい文言はのせていない。

 無知と無能と不理解による悪の秘密結社幹部による、私との混同で、追い詰められた上眉部の混乱は、ニアさんを『審判者サタン』と勘違いさせたのでしょう」かなり長くなったが千尋の質問に答えられた。

 ローレライは理解した。

「僕もそう思う」ニアはケーキもコーヒーも半分以上残すことに決めた。

「食べていいよ」ニアは自分の皿と千尋の空の皿を入れ替えた。

「買収されないわよ、あなた違、昔どこまでいったのよ」

 しっかりもらいながら干尋が聞いた。

「エツ」驚いて美形の二人が見つめあった。

 そこからは千尋が予想しない事態へ進んでいく。

 千尋の予想では二人の間に何もなかったと思っていた。

 ニアが何かあった女を捨てるとは考えにくかった。

 二人が見つめあったまま、同時にカーと赤面しだした。

 千尋が椅子の上で少しすべった。

『おい。

 待てよ。

 お前ら。

 ウソのつき方とかプログラムされてないわけ』千尋は無言で体制を整える。

「何もなかった」ニアが強く言った。

「あなたが悪いのよ、誰にでも優しいから」

 ローレライが微笑むのをやめてニアの目を見た。

 見つめあう二人。

 女は小さく首をふる。

「そこ。そこ。そこ。視線をこっちに戻せ」

 ニアが視線を千尋に戻そうとしたとき、ローレライがニアの手を握った。

 ニアが驚いてローレライを見た。

 女は瞳に涙をためた。

『円卓になど座るのではなかった』干尋が後悔した。

「殺されても良かったのよ。

 結果的に、だましたのは私だから、あの後敵が」

「見捨てるなんて、そんな事、できるわけない。

 君が立場的に逆らえないのは分かっていた。

 僕が馬鹿だっただけさ。

 君だって必死に僕を守ろうとしてくれたし、結果的に死にかけたのだし」

「痛えー」ローレライが叫んだ。

 ニアの手を握るローレライの手をフォークで刺していた。

「良かったー。私の事を忘れていらっしゃるかと思って、内心ドキドキしていたわ」

「何てことをするの」さすがのニアも怒鳴った。

「アンタが悪いのよ。

 この間から、ちょっと美人だとへらへら鼻の下を伸ばして」

 刺した責任はニアの背信行為にあると主張した。

 千尋はどこまでも強気一辺倒である。

「ウッ」ニアは基本的に気が弱かった。

「何てことをするのよ、野蛮人。

 私は表の顔はモデルなのよ。

 傷でも残ったらどうする気」立ち上がって怒鳴りだした。

 美人の怒った顔は怖い。

「裏街道、突っ走ればいいでしょう。

 お水に就職した人知っているから、紹介でもしましょうか」千尋もドカヘルをかぶり、金属バットを抜いた、臨戦態勢である。

 ニアが千尋を羽飼い締めにして、外に連れ出した。

「アンタが一番悪いのよ、浮気者」

 叫びながら、バットで頭をコツンコツンしたがニアほ怒らなかった。

「ヨイショ、ヨイショ」ニアは階段を一段ずつ降りた。

「ニアさん」

 階段を降りたとき、ローレライが車のスマートキーを弓なりに投げた。

 ニアはキーホルダーの輸の部分に人差し指を入れて受けた。

 ホルダーはニアの指を軸に回転する。

 映画のワンカットのように、どこまでも絵になる二人。

 刺された所が痛かったのだろう。

 ローレライらしくない振る舞いをした。

「千尋。ニアの唇に最初の口紅をつけたのは、私だから」天使の微笑。

「おのれー」千尋が叫んだ。

 出会ったときから二人は争う宿命にあったのかもしれない。

「愛は長さではなく、深さです」ニアが怒りを静めさせようと、なだめにかかる。

「ニア、不思議ね。

 私達のプログラムはなぜ『ウイラブ』ではなくて『アイラブ』なのかしら。

 きっと、イブのミスね。

 あなたを早く皆の目の届かない、子宮にいれたがる理由が最近わかるの」氷の微笑。

 ニアも干尋も寒気を覚えた。

「ジャリンコ(千尋の事)。貸してあげるから、ママゴトでもしときなさい。

 必ず奪い返してあげる」悪竈の微笑。

 ローレライは多くの微笑みを残して立ち去った。

 奴もまた魔女の一人だった。

「くやしー、どつかせろ」千尋がもがきながら、ニアに叫んだ。

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