第437話 どこまでやれる?

 俺がロキをぶん殴って地面に叩き落とすと、ヨルムンガンドが動き出した。


「嬢ちゃん!」


 ものすごい勢いで、墜落していくロキを助けに動くヨルムンガンド。その様子を見つつ、俺は喉に触れる。


「……すげぇな。短時間とはいえ、神、魔王? にも命令を下せるのか、ヴィシュッダチャクラ。ゲホッ」


 だが、体感として、長時間の命令、複雑な命令は無理そうだ。【やめろ】というごく僅かな言葉でさえ、喉に大きな負担があった。


「多分、十秒以上ヴィシュッダチャクラでしゃべったら、喉がぶっ壊れる方が早いな。それに、効果のほどだが……」


 相手の力量、警戒具合も関わってくる手ごたえがあった。習得直後の完全な隙だったから効いたという感触がある。


 少なくとも、ロキほど強力な神、魔王相手には、易々と使える手ではない。使いどころは考えてやった方がいいな、と俺は考える。


 とはいえ、極めて強力な攻撃手段を一つ手に入れたのには違いない。


「……あー、やっちまった。やっちまったなぁ。これであっさり倒されるようなのだけは、やめてくれよー?」


 俺は自分を成長させてしまったことに、微妙な顔になる。


 今この場は楽しい。本当に楽しい。


 だが、それは長続きするものではない。これまで苦戦してこられた相手は、俺が成長した分だけ軒並み弱く感じるようになる。つまらなくなる。


 ロキはそうであって欲しくない。そんな思いで、俺はヨルムンガンドに助けられるロキを空中に浮かんで見下ろしていた。


 ヨルムンガンドに回収され、ロキはその頭上で立ち上がる。


「にひひひひっ。ご主人様~♡ やっと出してくれたね~! 気分はどう~?」


「最悪で最高だよ。こっからの人生で戦う相手が、さらに大人数ザコになった」


「でも~?」


「……ああ、認めるさ。ロキ、お前と戦ってる今、この瞬間は、本当に、心底楽しい」


 だから厄介なのだ。これからあと、人生で何度同じくらい楽しい戦いができるか。そう思うと、何だか恐ろしくてたまらなくなる。


 まるで、人生の終わりが、少しずつ近づいてくるような、そんな感覚。


 ロキは言う。


「ご主人様、そんな顔しないの~♡ 大丈夫♡ ロキがご主人様のこと、幸せにしてあげるから♡」


「……は。幸せって、どういう意味で言ってんだよ、それ」


「決まってるでしょ~? 幸せは、幸せ、だよ♡」


 ロキは唇を舐める。挑むように視線を鋭くし、火を周囲にまき散らす。


 それから、言った。


「戦いのレベルを上げよっか♡ もっと派手に、楽しくやろ~う!」


 指を鳴らす。俺は幻覚を警戒する。


 だが、違った。


 それは、合図の指鳴らしだった。


「……ようやくだな」


 ヨルムンガンドがそう呟いて、動き出す。俺は何か違和感を抱いて、遥か下の地面に視線をやった。


 フェンリル、スルトの二人も、ロキの指鳴らしに反応して、こちらを見上げていた。それからテュポーンから逃げ出し、魔王城の裏側へと回って隠れてしまう。


 俺はロキに視線を戻す。ロキは高く伸びあがったヨルムンガンドの鼻先の上で、満面の笑みを浮かべ、俺を見つめていた。


「第二ラウンドの始まりだよ~♡」


 ロキの言葉に従うように、吹雪がさらに強くなる。目を細めてから雪が落ち着くのを待つと、辺り一面に降り注ぐ星々の勢いが、さらに強化されていた。


「……まるで、スルトの支配領域みたいだな」


「ご主人様、その推理いい線いってる~♡ ロキの支配領域は、実質としてはこの星降りそのものじゃないんだよね~」


 ロキの物言いに、俺は眉をひそめる。ロキは「にひひっ♡」と笑ってから、こう言った。


「ご主人様♡ う・し・ろ~♡」


 俺は怖気を覚えて振り返る。そこには、降る星々を足場に飛び上がってきたフェンリルが、スルトを背に乗せ、俺に大口を開いて襲い掛かってきている。


 しかも、その口には、支配領域が展開されている。俺の運命を否定し、一撃で窮地にまで追い込んだ支配領域が。


「―――――ッ!」


 先ほどフェンリルにやられた確殺コンボ。俺はそれに顔を引きつらせつつも―――何故か、笑えてしまった。


「ああ、クソ」


 俺は、デュランダルを構える。


「何でこんなに、戦うのが楽しいんだ」


 一閃。スルトの剣と俺のデュランダルがぶつかり合い、派手に火花を散らす。


「今です! フェンリル様!」


「うぉおおおおおお!」


 俺とスルトの鍔迫り合いに乗じて、フェンリルがさらに降る星を足蹴に跳躍する。回避を考えた時には、すでに俺にグレイプニールが絡まっている。


「ついでにヨルムンガンドも、いっちゃえ~!」


「巻き込んだらすいませんね、みなさん!」


 前置きをして、ヨルムンガンドが全部を飲み込んでしまいそうな大口を開けて、飛び込んでくる。


 スルトで俺の隙を作り、グレイプニールでさらに回避を潰し、フェンリルが当たれば確殺。ダメでもヨルムンガンドで大ダメージ。


 これまでの俺なら、どうしようもなかった。手立てはなかった。だが今の俺には、新しく覚えたヴィシュッダチャクラがある。


 俺は、囁いた。


「【警句を述べる】」


 俺の口から紡がれた言葉。


 それは周囲に、二重になって響く。


 俺はさらに、こう続けた。


「【『王よ朽ち英雄よゆく体貴様らには奴隷の手による死がふさわしい』の苦しみを知れ】」


 デュランダルが俺の二重オーダーを受けて、二つの特性を体に宿す。


 一つは運命喰らいのムラマサ。もう一つは病振りまくネルガル。


 俺は最後に、喝破する。


「【限界越えて伸びろ、デュランダル! お前に限界を、越えさせてやるッ!】」


 言い切る。直後に俺は血を吐いた。喉が焼ききれ、真言も一時うまく言えなくなる。


 だが。


 蹂躙の準備は、完了していた。


「ざぁ……!」


 俺は枯れてガラガラになった声で叫ぶ。


「お゛前゛ら゛は゛、どごま゛で、や゛れ゛る゛?」


 デュランダルを振り回す。


 俺はグレイプニールに拘束されても、逃げも隠れもしなかった。まっすぐに噛みつこうと迫りくるフェンリル目がけて、デュランダルを振り下ろした。


 一閃。頑丈なフェンリルを頭から叩き切る。両断は出来ないが、問題ない。


 フェンリルの運命がムラマサに吸われる。その体が、ネルガルの病魔に侵される。


「がぁ……!?」


 かつてない不調に見舞われ、フェンリルは空中で体勢を崩した。俺はグレイプニールを辿ってフェンリルに追いすがり、その耳に回復した喉で囁く。


「【俺を乗せて走れ】」


「【分かった】」


 俺はデュランダルで与えた運命奪いと病魔を、フェンリルから取り去る。フェンリルは弱ったところで入り込まれた洗脳効果が効いているようで、回復した体で俺を乗せて駆け出す。


 困るのは、アシを失って空中に投げ出されるスルトだ。


「く、ぅ……!」


 スルトは空中でもこの戦局に食らいつこうと、俺に剣を振りかぶる。それに俺は、強く打ちあうのではなく軽くいなして、フェンリルにスルトを踏みつけさせた。


「お前は地上に落ちてろ、スルト」


「なっ――――」


 ドンっ、とフェンリルの次なる足場にされたスルトは、勢いよく地面に叩き落とされる。


 こうなれば、生きていようが死んでいようがどうにもならない。スルトは近接型の戦闘スタイルだ。この高所には至れない。


 一方俺はフェンリルを繰り、降る星を次々に足場にさせて、ヨルムンガンドの攻撃を回避した。その様子に、ロキが「あーっ!」と叫ぶ。


「ちょっとご主人様~! ウチのお兄ちゃんを取らないでくれる~!?」


「悪いな! フェンリルの支配領域は、俺にとっても魅力的だったんでね!」


「え!? なにそれどういう事~!?」


「こう言う事だよ!」


 俺はフェンリルに第二の喉、ヴィシュッダチャクラでさらに囁いて、その背中から跳躍した。


 フェンリルはヨルムンガンドのアゴ下に飛んでいき、俺の命令通りにヨルムンガンドに噛みつく。


 それは、傍から見れば、太すぎる円柱の壁にぶつかった、間抜けな犬のような姿にしか見えない。フェンリルとヨルムンガンドでは、そのくらいサイズに差がある。


 だが、フェンリルには支配領域がある。


 運命を無効化して主神すら下す、支配領域が。


「―――――ぁ」


 ヨルムンガンドから、力が抜ける。その全身から運命が取り払われる。


 俺はそこに、デュランダルを振りかぶった。


「ここから一気にぶっ殺すぞ、デュランダル!」


 今までは、ヨルムンガンドはデュランダルで切り込んでも意味がなかった。


 ヨルムンガンドとデュランダルは、サイズ比で考えれば人間とピアノ線未満。切断できても、回復能力の高さに手も足も出ない始末。


 だが、こうして運命が奪われれば、回復能力はほとんど機能しなくなる。


 つまり今、ヨルムンガンドには、俺が振るうデュランダルが意味を成す!


「おらぁぁあああああああ!」


 俺はデュランダルを思い切り振るう。一閃。デュランダルがヨルムンガンドの体を通過して、一刀両断する。


 すると、ヨルムンガンドの胴体が、僅かにずれ込んだ。一メートルくらいズレこんで、止まる。それで俺は、程度を知る。


 回復能力は残っている。だが、遥かに弱っている。これならば、俺はヨルムンガンドを殺せる。


 ヨルムンガンドの顔が恐怖に歪んだ。


「ウェイドさんよぉ……! アンタ、マジか。その体躯で、自分を殺そうってのかよ!」


「そうに決まってんだろ! もっぺん行くぞォッ!」


 俺はさらに振りかぶり、デュランダルを振るう。


 そこに、ヨルムンガンドは尻尾を突きあげてきた。俺はデュランダルで受け止め、ズガンッ! と遥か上空に打ち上げられる。


 空。これ以上ない高所。俺は不意に、背後に圧迫感を覚えて振り返る。


 そこにあったのは壁だった。いいや、これは天井だ。この地獄の、ニブルヘイムの天井。地上と地獄を分け隔てる地面。


 俺は、ふ、と笑う。


「飛ばし過ぎだろ、ヨルムンガンド」


 俺は重力魔法で天井に地面を付ける。それから重力の発生点をヨルムンガンドに変更して、思いっきり蹴飛ばした。


 猛烈な勢いで、俺は落下する。ヨルムンガンドの姿が見え、ぐんぐんと近づいていく。


 そしてその上には、ロキが俺を見つめていた。ロキは俺を待ち構えるように、胸元を赤熱させて、劫火を用意させている。


「劫火で俺を返り討ちにするつもりか」


 俺は笑う。やはり、この場で一番脅威となるのはロキか。


 考える。突っ込めば俺はバラバラにされて、そこをヨルムンガンドに食われるだろう。だから、ロキを排除してからヨルムンガンドをバラさなければならない。


 ならば、ロキをどう排除する? 俺は少し考え、ふ、と笑った。


「それだけなら、大したことでもないか」


 俺は結晶剣を先んじて飛ばす。ロキはそれを軽やかに跳躍で避け―――


 俺は空中に浮いたロキを、重力魔法で掴んだ。


「ジャマモンはどっかいけぇぇえええええ!」


 ロキを重力魔法でポイっと投げ捨てる。ロキが甲高い声で「嘘でしょ~!?」と叫びながら空中に投げ出される。


 方角はくしくも空飛ぶ船の方。距離も時間もあったから、飛ばされていったロキの劫火は、俺から離れた場所で炸裂する。


 そうして、俺とヨルムンガンドの一騎打ちとなった。ヨルムンガンドは大口を開けて伸びあがり俺に迫るが……もはやそれに、何の意味もない。


「運命が尽きた奴なんざ、敵じゃねぇよ」


 俺はヨルムンガンドの飲み込みを回避して、デュランダルを一閃する。ヨルムンガンドの首がさらにずれ込む。


 回復しきるまでにかかる時間は、もう少し。そこに俺は、大火力を叩き込む。


「サモン・メテオ」


 俺は天空から、隕石を打ち込む。不安定になった大蛇の頭が、隕石によって千切れ飛んだ。






 スルトは地面に墜落した。


 フェンリルはヨルムンガンドの体に巻き込まれて地に落ちた。


 ヨルムンガンドの頭は千切れて落下した。


 そうして俺は、空飛ぶ船の上で、ロキと対峙していた。


「にひひっ♡ ご主人様、すっご~い! ロキたち四人相手に、あれだけ大暴れして大勝利なんて~、すごすぎ~!」


 ロキは味方をすべて失ったはずなのに、とても楽しそうに笑っている。俺はデュランダルを掴みながら、じっとロキを見つめる。


「お前以外全員負けたのに、何でお前は余裕でいられるんだ?」


 俺の問いかけに、「にひひっ♡」とロキは笑う。


「ご主人様は、何でだと思う~?」


 ロキは、思わせぶりにそんなことを言う。


 その直後、遠くで叫びが上がった。


「ロキ様ッ! これを、受け取ってくださいッ!」


 瀕死でガラガラになったスルトの声。船から見た先、遠くで、真っ黒な巨人が燃える剣をこちらに投げつけてきた。


 それはくるくると回りながら、俺たちに向かってくる。船に当たり、ガキンと音を立てて折れ、ロキの頭上に落下する。


 それをロキは、まるで元々自分の物だったかのように掴み、振るった。


 火が、ロキの周りに広がる。折れたはずの剣が、ロキの手の中で、洗練された形で現れる。


「魔剣、レーヴァテイン」


 ロキの気配が、さらに強くなる。鋭く、油断ならない存在感に、俺はごくりと唾を飲み下す。


「……おいおい。まだやれんのかよ。どこまで楽しませてくれんだ、ロキ」


「にひひっ♡ それはね~」


 ロキは、俺に笑いかける。


「ご主人様が負けるまで、永遠に~……って言ったら、どうする?」


「……」


 それで、俺は勘付いた。


「……ロキ、お前、お前の支配領域は、もしかして、幻覚操作なんかじゃなくて」


「にひひっ♡ そうだよ~! ロキの支配領域はね、これ♡」


 ロキは、手を広げる。


。それが今のところの、ロキの支配領域の範囲。ロキが地上に上れば地上でもラグナロクが始まって、天界に至ればラグナロクが完成するの♡」


 分かる? とロキは続ける。


「今のニブルヘイムではね、本物のラグナロクが起こってるんだよ~♡ 創造主に運命づけられた終焉を、蘇らせる支配領域。この中では、ラグナロクの筋書きに従ったことしか起こらない」


 ラグナロクの筋書き。それは、つまり。


「だから、ロキたちはみんな、神話通りの相手以外で死ぬことは決してないの。フェンリルもヨルムンガンドも、相打ちになった神はここにいない。だから死なない」


 遠くで、ヨルムンガンドが再び立ち上がる。フェンリルが、スルトが、復活していく。


「頑張って呼び出せば勝てるかもしれないけど、大変な作業になるよね~。後は、ラグナロクではそもそもスルトは負けないし~! でもでも、やっぱり極めつけは~ロキ♡」


 ロキは両手の人差し指で自分の頬を突きつつ、「にひひっ♡」と笑う。


「ロキと相打ちになったヘイムダルは、ご主人様たちが殺しちゃった! だからもういないよ。この意味、分かる~?」


 俺は、かつて殺した邪神を想起する。ニブルヘイムの辺境。そこで殺した邪神、ヘイムダルを。


「ロキを破ることができるのは、ヘイムダルだけ」


 強敵だった。これが神か、と思わされた。


「そのヘイムダルはもう死んだ。邪神に堕し、殺され、魔人としてニブルヘイム居たとしても―――それは魔王ヘイムダル。神ヘイムダルじゃない」


 だが、今となっては、ヘイムダルの死にはそれ以上の意味が発生してしまった。


「つまりロキを破れる存在はね? この運命の中では、ただの一人もいないんだよ♡」


 ―――運命。俺はその意味を、大きくはき違えていたのだと気付く。


 失えば痛いもの。あって当然の物。そうだと思っていた。だが、違った。


 運命こそが勝利なのだ。様々な方法で運命を削り合い、枯渇させることで勝つ。それがこの世界の、もっとも抽象的な戦闘の捉え方なのだ。


 であるなら、この状況は。極めて、極めてマズイ。


 何せ、ロキの運命は支配領域によって下支えされている。ロキの運命に枯渇はありえず、俺は一方的に運命を削られ続けることとなる。


 つまり、この時点で、俺の運命は詰んでいるとみなすしかない。だって、ロキを打倒しうるヘイムダルは、もうどこにもいないのだから。


「―――でもね? この話は、ご主人様には嬉しい話にもつながってるの♡」


 ロキは言う。俺は困惑に、ロキを見返す。


「ロキはね、仕組み的にずっと負けない。負けたとしても復活する。それも、ご主人様よりも強くなって」


 その言葉に、俺はハッとする。


「ご主人様はどんなに奮闘しても、あるいは、奮闘し続けるからこそ、強くなり続けるロキと戦わなきゃならない」


 俺の心臓が、強く跳ねる。それは、それは―――


「このループに終わりはないよ。ロキは、ご主人様が勝ち続ける限り、どこまでも、どこまでも運命の力で強くなり続けるの」


 にひ♡ とロキは笑う。


「これが、ロキがご主人様にあげられる、一番の幸せ♡」


 ロキは言う。


「永遠に終わることのない強敵との戦い。ご主人様は永遠に強くなり続けながら、ロキと戦い続けることができる。限界が来るまで、満足するまで」


 ロキは魔剣レーヴァテインを構える。俺はそれに、嬉しさに、歓喜に震える手で、デュランダルを構えた。


「ずっと、ずっと、ず~っと、ね♡」


 そして、ロキは動き出す。


 どこまでも優しい微笑みと共に、幻炎が揺らめいていた。

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