人は痛みを知って初めて過ちに気づく。そして間違いを正すべく思考する。そこに発見がある。
人類の新たなる足跡はそうして生まれるのだ。
トイレが怖い。
おそらく、若い諸君には理解出来ないだろう。けれど人生半世紀も生きていると、突然、それは訪れる。
壮絶なる痛み!
人間であることを放棄してしまいたくなるほどの激痛。
それでもトイレへ向かわねばならない。向かわねば、そのあと訪れる痛みは更に増すことを経験で知っている。
地獄のような苦しみの刻を終えたと安堵するも、そう、拭かねばならない。
ケツを、
その穴を、
トイレットペーパーで拭かねば終了とはならないのだ。
この物語は、そんなトイレットペーパーの正しき使い方を指南する人生の必読書である。
さあ、刮目して読め!