第3話

高校卒業し、いざ就職しようと思うと中々上手い事いかず、フリーターとして生活している。もちろん、お金がないので、今もアパート暮らしだ。

何社か正社員として雇用されたが、前述した通りの環境で育ったせいで、声が苦手、顔色を窺う事に失敗し、パワハラに遭い、違う職場では女性同士の会話が耳に入り「辞めるんじゃない?」という言葉が、「辞めるべき」だと思うようになり、そのまま退職した。

それから、また就活である。

しかし、こうした経験が僕の就活を邪魔する。

次、入社した所でも同じような目に遭うのではないかという壁が僕の前に、大きく現れる。

お金がないと生きていけない。お金を生むには働かないといけない。でも、働けない。

こうした無限ループが頭を巡り、体が動かない。


そして、僕は死を思う。

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