40.からあげ、マヨ、たまごサンドイッチ。
今日はいつもより早めの時間にログイン。
ん、誰もまだ起きてないね。
早めにログインしたのはちょっと時間のかかる料理をするからだ。
まず最初に鶏肉を1口サイズよりちょっと大きめにカット。
ニンニクとしょうがをすりおろし、醤油、ごま油と混ぜて先程切った鶏肉をボウルにいれる。
うーん、ビニールが欲しかったんだけど流石にないんだよな…。仕方ない。
きちんと漬かるように調整。
このくらいかな。そしたら少しの間置いておく。
次は卵黄を用意。塩、酢を少し入れて、かき混ぜる。
いや、手作りだと大変だなこれ…。すっげー手が疲れた…。
で、油を少しずつ加えながらかき混ぜる。
白いクリーム状になったらガラス瓶に保管して完成っと。
さてと。置いといた鶏肉も大丈夫そうかな?
付けていた汁は少し捨て、片栗粉を全体にかかるように振りかけてっと。この片栗粉にさっきの汁がほどよく染み込むと美味しく出来上がるのだ。
油をなみなみ、温めておいたところに跳ねさせないように投入!
ジュ〜ッ!!
この音を聞くと揚げ物をしてるって感じになるなぁ。
カラッと上げるために二度揚げするから、最初は中くらいの温度で。
鶏肉を入れると温度が下がるので少し調整して2、3分ほど揚げると取り出す。
ここで4分くらい休める間に油の温度を上げて、再び投入!
今度は1、2分ほどで短く揚げて、油をきれば完成!
キッチンには唐揚げの香ばしい匂いが充満している。
うんうん。唐揚げはやっぱり用意しておきたいよなぁ。
マヨネーズも苦労してでも作る意味がある。なんたって色々使えるからな。
あー美味しそう!だけど今は我慢っと。この唐揚げはストックだ。
冷めないうちにインベントリに入れといて、朝食を作ろうか。
卵を茹でる。半熟だが、とろっとろにはしないで黄身がある程度固まっているちょうどいいくらいがベストだ。
だいたい8分くらい茹でたあと、すぐに氷水で冷やす。この冷やす過程をいれると成功しやすい。
水気を取り、1センチくらいに切っていく。お、成功してるな。いい感じの固まり具合だ。
ボウルに移して、さっき作ったマヨネーズを形を崩さないように混ぜていく。塩とこしょうで味を調整して、具は完成。
パンにバターを塗り、さっきの卵を挟んで完成!
形を残してるタイプのたまごサンドイッチだ。少し置いておくことでパンと卵を馴染ませていると、ちょうど子どもたちが起きてくる。
「おはよう、みんな」
「「「おはよう(わふ)(ホー)(めぇ)(ガル)」」」
「ふわぁ、すごくいい匂い〜!」
「うん、いい匂い」
「おいしそうですわ」
「おなかへった」
「ん、この匂いの食べ物はいつか用意するから。ほら、顔洗ってきなさい」
「「「はーい」」」
顔と手を洗った全員が「待ちきれない」と言った顔で席に着く。
「いただきます」
「「「いただきます!」」」
「んっ!おいしいっ!」
「うまい」
「たまごと…この調味料は何でしょう…。とても美味しいですわ…」
「ん、おいしい」
うんうん、大好評だ。
たまごサンドイッチって、スクランブルエッグみたいなタイプと、今回作った白身と黄身の食感を味わえるタイプがあるんだよな。俺はこっちが好きだけど。
現実世界ほど柔らかいパンじゃないけど、その硬さもいいアクセントになっている。
マヨネーズのほどよい酸味と、塩こしょうのしょっぱさ、ほんの僅かに感じる辛みが絶妙なバランスになっている。
我ながらよく出来てるな。
幸せそうにサンドイッチを口いっぱいに頬張る子どもたちと、口元を汚しながら食べてる精霊たちを見ていながら、しばらく朝食はこれになるかな、なんて思っていた。
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お読みいただきありがとうございます。
またまた短めになってしまった…。なるべく2000字前後になるようにしてるのですが。
唐突な飯テロ回。最近飯テロしてなかったなと思って執筆したので、タイミングに意図はないです。
唐揚げ、たまごサンドイッチ。
執筆しながら想像してたらお腹すいちゃいました…笑
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