35.お店完成!
次の日になってログイン。
「みんな、おはよう」
「「「おはよう(わふ)(ホー)(めぇ)」」」
さて、どんな人が集まってるやら。
警備ということでやはり強そうな男の人がいいけど、お店の印象が悪くなることは嫌だなぁ。
趣味で始めるだけとはいえ、客の配慮はしたいからな。
接客する人はまぁ無難に女性だろうな。美人とは言わないから、接しやすい人が来てくれたら嬉しい。
子どもたちを送ると、早速商業ギルドへ向かう。
「お待ちしてました、もふた様。」
「おはようございます。えと、どのくらい人集まりました…?」
「おはようございます。警備が5人、接客が10人ですね。早速お会いになりますか?」
「はい、お願いします」
2階の少し大きめの部屋…会議室っぽい?に入ると、既に待っていた。
「みなさん、はじめまして。私が今回雇用の呼びかけをした時の旅人のもふたと申します。実際に話して雇うか決めたくて、時間を取らせてもらいました」
まず挨拶をして、近くの席に座り、見渡す。
男女比は…だいたい半々。若い人から見た目30歳あたりの人まで。
しまった、シャルを連れてくるべきだったか?いや、人のステータスが見えるからってシャルを道具扱いしたくない。
「まず最初にどんな職場か説明しないといけないですよね。私個人が作成した小道具や、保護している子どもが作ったポーションなど、色々販売する…雑貨屋を始める予定です。子どもが多く、魔物もテイムしているので、苦手な方は退出してもらってかまいません」
子どもが多く、という言葉に数人の男性が、魔物という言葉に半分以上の人が反応し、退室していった。
…テイムした魔物は街でも見かけるけど、仕事場にいるとなると嫌な人は多いのかな。
残った人は4人。
みんな若くて、20歳前後くらいかな?
どんな理由で仕事が欲しいのか、と聞いてみると、どうやら何かしらの事情で前の職を辞めてしまって、今は何も仕事がない人達のようだ。
色々と聞き込みをした結果、4人全員を雇うことにした。前職を辞めた理由が気にはなるものの、悪いことをする人ではないと判断した。
警備2人、接客2人。
勤務時間は少し遅めの11時から、夕方の17時まで。交互に休憩してもらい、昼は可能な限り俺が用意、どうしても俺が用意出来ない時はユキが用意する。
ただ、休日がないということで少し心が傷んだから給料は相場より少し多めにした。
警備は双子の兄弟。軽快なトーヤさん。丁寧なソーヤさん。どっちもイケメンだ。
接客の方は、おっとりした雰囲気の美人さんのマリンさんと、人懐っこい美少女、ルビィさん。
うんうん、見事に美形が揃った…というか、この世界の現地人、ほとんど美形なんだよな。
キャラクリで顔弄ってないから俺が浮きそう。
「んじゃあ、もふたよ。よろしくな!」
「おい、トーヤ。雇用主だ、敬語を使いなさい。すみません、こんな弟で。よろしくお願いします、もふたさん」
「ふふ、よろしくお願いします、もふたさん」
「えへへー、よろしくね!」
「あ、はい。みなさん、よろしくお願いします」
偶然なことに、全員南地区に住んでいた。
職場となる我が家を案内し、解散となった。
店を始める時にはギルドを通して連絡する予定だ。
無事雇用出来たし、あとはカウンター、棚、看板か。それくらいは自作したいな、せっかくだし。
材料はインベントリにあるし、木工道具もだいぶ前に色々と買い込んだ時に買ってある。
ギーコギーコ、コンコンコンコン。
木の板をノコギリで切り、釘で合わせる。
えーっと、引き出しは必要ないし、高くすると不便だな。丁度取りやすい高さに並べられるように調整して…よし、棚の完成。
カウンターって…どう作るんだ?学校でよく見る教卓みたいに下は空洞でいいのかな。
サイドから行き来出来るようにバーとかでよくある(イメージ)のパカッと上に90度回転できる仕組みに。
まぁなんとなくで作っただけだけど、使えればいっか。
あとは看板…店の名前、どうしよう?
考えてなかったな…。ふむ。
なんも思いつかん。俺、ネーミングセンスないからなぁ。
うちの子の誰かに関連する言葉を使うと使われなかった他の子がうるさそうだからな…
始まりの1を示す「MONO」でいいか。
大きな板にMONOと書いて、玄関の扉の上に打ち付ける。
余ってるポーションに、作った小道具などを棚に並べ、売るつもりの料理は紙に書いて何を売ってるか分かるように。
む、黒板でも用意したら紙を消費しないし、楽だな。今度見かけたら買っておこう。
よし。これで完成!早速明日…は急過ぎるか。
明後日から店を始めようか。
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お読みいただきありがとうございます。
店の名前、ほんと何も思いつかなかったんです笑
そしてフォロワー800人…ありがとうございます…!!
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