第11話
僕が歩き始めると、待っていたように1つ目の水滴が落ちてきた。
僕は笑った。今のは君でしょう。雨がよく似合う、あなた。
晴れ男だったはずの僕に、近頃はよく雨が注ぐようになった。
僕が探しているのか、君が僕を慰めてくれているのか。
雨音 短編 Len @Len07
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