第七話『再会と…』

 

※以降の章の事情により今回はセリフの多かった前回と真逆でセリフが無いです

※今回は凄く短いです


 警察署からの電話が和平の電話を震わす。

 内容を聞いた後、和平はその日の予定をすべてキャンセルして警察署に向かった。

 警察署に行くと玄関口には警察官が並び、到着と同時に全員が一斉に和平に向かって敬礼をする。

 苦く笑うと和平は警察官の先導の下、キラの待つ部屋に向かった。

 トントントンと軽いノックの後、扉を開けた警察官の前を足早に通り過ぎ、すっかり成長したキラを抱きしめる。

 涙なしには語れない家族の愛情がそこにあった。


^^^^^


 泣き止んでから、二人はこの3年間のことを話した。

 ロインで送られた動画の話をした時、和平は二人を殺すと殺気を出していたがキラがなだめたおかげで何とかこの場に残っていた。

 キラも和平の今までに驚いていた。

 会社を辞めてお金をため続けたことや転移券を買ったことなど。

 そして、世界で唯一といえる特別な存在になったことも照れながら話す和平の話をキラは笑顔で聞いていた。

 一通り話が終わった後、キラの母親は投獄、その夫は逃亡したため指名手配された旨を聞き、安心すると同時に不安に思った。

 キラは和平に謝罪と二人で暮らしたい意思を伝えた。

 和平は二つ返事で、とあるコネを紹介した。

 犯罪者によって切られた親子としての縁は和平ので元通りに戻し、キラは教えられた会社に向かう。

 その会社は今、注目が集まっている配信サイトで配信する演者の事務所だった。

 キラはそこに入り、炎上しながらも多くを学び、人として成長していくだろう。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る