お、お兄ちゃんが女の人連れてきた!

普段通りエナライブ本社に出社して今後の打ち合わせをしたあと、たまたま同期の桜さんと出会った


「お!龍介君じゃん!おっは~!」


「桜さん!おはよ~今日は打ち合わせ?」


「ふふ、私なんとぷちえなにでるんだよ!」


「ええ!まじで!良かったじゃん!」


ぷちえなとはエナライブ所属のメンバーが面白いけど全然理解できない事をする短編のアニメーションだ

三期生でまだ出てる人はいないので桜さんが初ぷちえな出演だ

いいな~俺もそのうち出れるかな~


「龍介君って男の子なのにあんまり呼び捨てで呼ぶ人いないよね~私も気軽に桜でいいんだよ?」


「いいの?それじゃぁそうするけど、俺のことも龍介でいいよ~」


「了解した!じゃぁ龍介!家連れてって!」


「え?」


なんだろう、いきなりなんか家つれていっててゆう言葉が聞こえたんだけども

空耳じゃないよな?話の流れが掴めねぇ…恐るべし


「ど、どうした急に?」


「いや~龍介って猫飼い始めたじゃん?もふもふしたいってゆうだけだよ~ダメだった?」


「そうゆうことね、それなら別にいいよ~でももしかしたらラミすぐ逃げて触れないかもよ?この前駿介が来たときずっと隠れてたし」


「大丈夫大丈夫!私動物に好かれやすいから行けるって!」


そうしてそれぞれの打ち合わせが終わった所で俺の家へと向かった



~~~~~~~~~~~~


「ただいま~」


「お!お兄ちゃんお帰り~友達もう来てるの?」


玄関入ってすぐに妹が迎えに来てくれる


「おう、いるぞ~」


「どうも~北角桜です~おじゃまします!」


桜が玄関に入り姿が紗英の視界に入ったとたんに紗英はフリーズした


「お」


「お?」


「お兄ちゃんが女の人連れてきたぁぁぁぁ!!!!」


うぉ!なんだなんだ!どうしてそんなき驚く!?


「おい?大丈夫か?色々と…」


「え?お兄ちゃんまさか彼女出来たの!?え、おめでとう!」


うん、物凄い勘違いしてんな


「違うって!この人は同期の人、彼女ではない!そうだよね、桜!」


「そうだよ~今はまだ、ただの同期だよ~だから安心して~」


「今はまだ!?」


ちょっとぉぉ


「なんでそんな誤解をうむような返事をするの!?」


「いや~兄弟そろって面白いなって思っただけだよ~」


桜、恐るべし!しっかりと反応してないとあらぬ誤解を生みそう


「ほぉ、同期の人でしたか…私の先輩に失礼なことを…そうだよね、お兄ちゃんに彼女出来る訳無いよね…」


おい、なんか聞き捨てならないものが聞こえた気がしたんだが…


「私は三期生の鏡音黒羽だよ~紗英ちゃんは零期成の猫谷ラミちゃんでしょ~よろしくね~」


「はい!黒羽先輩!本日はどんな用件で?」


「ラミをもふりに来ただけだってよ~今どこにいる?」


「ラミならお兄ちゃんの部屋でずっと寝てると思うよ~」


「おっけ~ありがとね~後輩ちゃん!」


「どうぞ、お二人で楽しんでくださいね!」


なぁ妹よ、なんか二人で楽しんでって別の願望も入ってるの気のせいっすかねぇ


「よし!龍介の部屋にレッツゴー!」


「先に進んでも場所わかんないだろ?ほら、まず手洗っとけ」


そうして二人で手を洗ったあと俺の部屋で寝ているとゆうラミに会いにいった


「すまんな、部屋結構ものあって…しっかりと掃除をしてるから…ってなにやってるの?」


なぜか桜は俺のベッドの下を覗いたり本棚のカバーをまじまじと見ていた


「いや~龍介も大人ですし?えっちな本も何個かあるかな~って」


残念だったな!そうゆう類いの本は一切買ったこともないし読んだこともない


「そもそも、そんな本読むくらいだったらゲームしたり配信してるよ」


「え、え~おい男でしょ?そんなんで良いの?」


「いいんじゃね?多分ってかラミいないな、どこいったんだ?」


いっつも定位置にしている机の上やよく駿介が来たときに隠れているパソコンの隙間にもいない


「龍介!あれじゃない?ちょっとぽこっとしてるの」


桜が指差した先には俺のベッドがありその一部がぽこっと浮き上がっていた


「これはまた凄いところでねてんねぇ~でも人が来てるのに逃げないで寝てるの珍しいな」


こいついっつもだれか来たら隠れるのに


「ねぇねぇ龍介!布団ちょっとめくってもいい?」


「おお、いいぞなんなら普通に触っても起きないんじゃない?」


そう言って桜は布団を少しめくって…そのまま顔を布団の中に入れた


「あ、あの~桜?ナニシテンノ?」


「龍介君んも見てみなよ!ほら!」


言われるがままに布団に顔を入れるとありがたそうな顔をして眠っているラミがいた


「へぇ~こんな顔するんだな~」


「そうだね~可愛い~」


二人で布団に顔を潜り込ませてラミを観察していると部屋のドアが空いて紗英が入ってきた


「お兄ちゃんたち~飲み物もってき…あ、ごめんなさい」


そしてそのまま持ってたお盆を置いて静かにドアを閉じた


「「まってぇ!これは違うんだって!」」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る