今後に期待かな
「まって!紗英!凄い誤解を生んでる気がする!」
「大丈夫だよ!全部わかってる!お兄ちゃんと桜先輩がそうゆう関係だっ…」
「ちげぇよ!ただベッドの中にいたラミを見てただけで!」
「そうだよ!なんもやましいことなんてしてないから!」
俺の妹、そんなに思い込みそんなに激しかったのか…
「え…そうだったの?はぁ…」
おいなんだそのはぁって何に落胆してるんだよ…
「え~っとなんかごめんね」
「大丈夫ですよ…この兄が全然モテないことなんて昔からなので…」
くっそぉ…反論が出来ないのが悔しい…悪かったよ!それ以前に最近になってようやくまともに会話ができるようになったんだから
「えぇ!?ホントに龍介ってモテたことないの!?こんなに優良物件なのに?」
「まぁ、本当にここ一年くらいで全力で会話術取得したから…昔はただのコミュ症だったからな」
「よくそれで一人だけだけど友達出来たよね…当時は初対面でまともに話せなかったのにね、駿介君に感謝しなよ」
そう考えるとよく駿介俺と仲良くしてくれたな、あいつ普通にしてれば人気者なのに
「まぁ誤解は解けただろ」
一方的に俺が悲しくなっただけだけどな
「ごめんね~紗英ちゃん」
「まぁ今後に期待って事で許してあげますよ!」
なんだよ今後に期待って、もしそんなことがリスナーさんに知られたら結構大変そうだな
「じゃぁお兄ちゃんたちはラミの所へいっておいで~」
「そうだな…間違っても爆弾投下すんじゃねぇぞ」
そうして俺達はラミを観察しに部屋へ戻った
~~~~~~~~~~~~
「ほれ~ラミ~可愛いね~ほれほれ~」
桜が持った猫じゃらしに必死に食いつくラミ
「凄いな、こいついっつも誰にもなつかないのに」
「これが動物に好かれやすい桜ちゃんですよ!凄いでしょ!」
凄いけれども…下手したら飼い主よりもなついてる気がするんだよな~
普段昼間全然動かないくせに
「それにしても桜ってすごいな~この猫じゃらしって俺が昨日買ってきたやつだけど昨日は全く見向きもしなかったのに」
「猫は気まぐれだからね~そうゆう時もあるよ~でも龍介にも結構なついてるでしょ?猫ってこんなになつくこと滅多に無いよ」
たしかに猫は犬よりなつかないってゆうけど犬が凄いなつきすぎるだけで猫もなつくと思うけどな~、昔、野良猫に餌あげたら毎日俺に付いてきてたし
「そんなもんかな、猫も意外と主従関係が分かってるのかもな」
「それは無いんじゃない?ラミ結構賢そうだけど意外と図太そうだし」
図太いと言われればそうかもな、よく家に帰ってきたらパソコンのキーボードの上で寝てたり、ちょっと寒いときにはちゃっかり布団に潜り込んでるし
あれ?意外とってゆうか結構図太くねこいつ
こいつ!やるやつだ!ってゆう目で見てると普通に猫パンチされた
「まじで賢いのか!?今俺の心のなか読んだぞ!」
「龍介、ただ単に思いっきり顔に出てたよ」
顔に出てたとしてもさとしてもさ相手の顔をみてどう感じてるのかとか考える能力は主に就職する時とか日常とかで必要な能力だ
猫だからそんなの関係ないと思うけれども
「そういえばさ桜って今日紬先輩とのコラボじゃなかったけ?もう結構時間遅いけど…」
時計の針はもう午後6時お過ぎており配信開始は午後8時からなのでもうそろそろ帰らないと打ち合わせの時間無くなりそうなんだが…
「はっ!まじで!?ヤバい紬先輩が待ってる!もうちょっと遊んでいたかったけどまた今度か…龍介!また家お邪魔してもいい?」
「おう!俺が居るときはいつでもきていいからな~」
「ヨシ!じゃぁバイバイ~また今度合おう、じゃぁな!」
「気を付けて帰れよ~じゃぁな~」
「にゃ~」
元気よく玄関の前でじゃぁな!と言うように鳴くラミ最後までめっちゃなついてんな
玄関のドアが閉まると同時に紗英が「今日はお楽しみだったようで」とか言って来たが楽しんだのは事実だし否定はしないけど無視した
どんだけ俺が頼りないんだよ…
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