その猫が元凶だった…
「お、おうどうして猫なんて…」
そうして俺は思い出した、今朝謎に配信の切り忘れについてではなく、猫に関して色々と聞かれてたことを
「あ!まさか今朝の質問ってそうゆうことだったのか!」
確か猫を本当に飼いたいのかやしっかりと世話するんか?みたいなことを聞かれた気がする
【常影が気付かないように部屋に連れ込むって結構やるな】
【これから配信でにゃんにゃんボイスが聞けるのか?】
【配信中にマイクとか叩きそうw】
「おぉ~お前可愛いな~なんて名前なんだろう?」
すぐにNINEで確認したが『まだ決めてないから配信で決めていいよ!』
と返ってきたので俺が名前付けるとセンスないとか言われそうなのでリスナーさんに案を聞いてみることにした
「緊急アンケート!猫の名前募集!種類マンチカン、毛色シルバーで結構小さいコメント欄で募集開始!」
【チビ】
【シルバー】
【猫】
【マンチカン】
「おい?ちゃんと考えてるか?それとも俺よりセンスないのか、どっちなんだ?」
明らかに俺が考えた方が良いような名前の案しか出てこない、マンチカンってなんだよ、まんまじゃねえか
【銀色騎士団】
【クレアはどうっすか?】
【みゃ~助】
【猫谷ラミね!】
「最初の銀色騎士団は名前じゃねえよ!クレアとみゃー助はいい気がする、最後の猫谷ラミは…」
50000 (SAE)
《わかってるよな?猫谷ラミやぞ?》
「じょ、上限…これ決定しないと俺叩かれそう…」
猫の名前決めるために上限投げてくれる人おるんやなぁと思ったらよく見ると紗英ってことは恐らく俺の妹だろうなぁ…
決めたかったらそういえばよかったのに
「じゃぁ、今日から猫谷ラミな!分かったか?ラミ?」
「みゃーん!」
【早速名前覚えたか?】
【それはさすがに…その内覚えるんじゃない?】
【SAEさん全力出しすぎw】
【名前がVTuberみたいだな】
「とゆうわけで、さっきからラミが膝にのって動かないからこのまま今日は配信するぞ!ってな訳で丁度ね良いもんがあるんだよ…」
そう言って俺が取り出したのはASMR用に夏風先輩からもらったマイクだ
それをラミの近くへ持っていく
『みゃ?』
【っ!】
【こ、これは!山田で四万位の値段のマイク!】
【AMSR用のやつで聞くとなんか凄い…】
黒狼コロン【なんか私のライバル出てきた気が!】
「おぉ~コロンちゃん観てたんだ~大丈夫だよ、喋んないから種族が別枠だよ!」
その後二時間くらい雑談していつものように配信を終わらせたのだったが事件は翌日の事務所で起きた
「桐谷さん!零期成ってどうゆうことっすか!?しかも何で俺の妹!?」
そう、なぜか俺の妹がエナライブ零期成としてデビューすると言われたのだ
「そんなすぐって訳じゃないよ?まだ体も作ってないし、でも前から紗英さんには声を掛けてたんだよ~」
そうして桐谷さんは詳しいことを説明してくれた
なんでも俺が面接をしたときに妹結構VTuberに向いてね?と言う話になってオファーしたところまさかのOK、そして昨日のラミの登場つまりだ
「紗英が俺んちの猫の擬人化バージョンでVTuberなるってこと?!」
「そうだよ、だっておかしいと思わない?猫の名前だったらラミってゆう名前だけで良いじゃないか、それなのに苗字もありと来たつまりそうゆうことだよ龍介くん」
まじかぁ…紗英も俺の仲間入りかぁ~
「ちなみに零期成としてもう一人デビューす…」
「すいません!遅れました!」
息を切らして部屋に入ってくるボーイッシュな格好をした女性
「ちょうど来たね~彼は東雲カルラ君だよ~」
「遅れてすいません…東雲カルラです、父がアメリカ人で母が日本人です、まぁその事は誰にも気づかれたこと無いんですけどねよろしくお願いします」
「こちらこそ、本当にハーフなの?なんか…」
どっからどう見てもそこら辺にいる日本人だ
「はい!母の女の子っぽい顔と父の少し青の目が特長ですね」
ほぇ~確かによく見たら目が黒と青が混ざった様なきれいな色をしている
「ってか本当に男!?全然そう見えないけど?」
「どっからどう見ても男でしょ?とは言いませんけどね…」
自覚してたんだ…でもエナライブって女性ライバーしかいなかったから男友達が出来そうで安心した
「まぁ、常影君期待してるとこ悪いんだけどカルラ君はバ美肉するんだよね~」
俺の期待潰える!なんでだよぉ!折角仲間できると思ったのにぃ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます