海と彗星
「いやー!テレビって思ってたより面白かったね~」
一週目のテレビ放送が終わり龍介が帰った後海と彗星は社員寮に帰る道を歩いていた
「配信と違って本格的な機材だったし照明とかアシスタントの人多かったからね」
「そうそう!カメラも人と同じくらいの大きさだったし司会の人も結構テレビで見る人だよね!」
「あ、やっぱり知ってたんだ彗星っていっつもテレビじゃなくてスマホばっかり見てるから知らないと思ってた」
「流石に知ってるよ?あれでしょ?なんとかっていうグループのボスでしょ?」
「なにその溢れ出るヤクザ感…リーダーはボスじゃないぞ、後やっぱりグループ名は知らないんだな…」
「そうなの?だって野球の人偉い人もボスっていうじゃん?」
不思議そうな顔をして上目遣いで見上げてくる
ちなみに海と彗星の身長差は十五センチほどある
「あの人は特別だよ、他のチームは監督って言うでしょ?」
「確かに!じゃぁあのリーダーの人って凄いんだね!」
「とても話についていけない…昔から彗星って謎な時あるよね?」
「そうなの?」
「だって小学校の時なんか教室に蜂が入ってきたとき皆騒いでるなかで一人蜂に向かっていて手でつかんで外に逃がしてたし」
「あったね~そんなこと!皆ビックリしてて面白かったな~蜂って攻撃しなければ刺さないから以外と安全なんだよね~」
「それを知ってても実行するやつは中々いないけどな…あと中学校の時何か知らないけど修学旅行先に虫かご持っていって夜中俺を起こしてまで虫とり行ったし」
「あれはしょうがないよ!だって家の近くの山では取れないクワガタがいるんだよ!?取るしかないじゃん!」
そう、この笹原彗星なんと小さいときから大の虫好きであり思考回路が色々とぶっ飛んでるのだ
小学校の時は驚異の身体能力でクラスの人気者であり学校のなかに蜂などの虫が入ったときには随分と教師からも頼りにされていた
中学校に入ると謎の放送局に入り昼の給食の時間の放送でどっから持ってきてるのか分からない位のテンションで全力で笑わせに来たり修学旅行になると男子と女子の部屋は別で更には廊下で先生方巡回しているはずなのに海のいる部屋に入ってきて夜3時からクワガタがよくとれると言われている山に入って翌朝の朝食の時間までずっと虫とりをしていたりと付き合わされてる海が可哀想なほどだった
「懐かしいな~そういえば昭吾元気にしてるかな?」
「あぁ、あいつなら今動画配信者になってるって聞いたぞ?」
元々この二人ともう一人幼なじみがいたが今は地元で働いている
「今度生まれたばっかりのクワガタ持っていこっかな?」
「まだ修学旅行の時の子孫生き残ってるのかよ凄いな、でもやめてやれよ昭吾虫嫌いだから…」
「冗談だって!昭吾の虫嫌い凄いもんね尊敬しちゃう!」
「どこに尊敬するんだよ…ほらもうそろ家に着くぞ明日はちゃんと昼までには起きろよ」
「え~せめて四時までにしてよ~お願い~!」
少しあきれたようにして
「人間ってどうだか忘れたけど長く寝れば寝るほど致死率が高くなるらしいぞ?」
「え"そうなの!死ぬのやだよ!」
「まぁ彗星ならその心配も無さそうだけどね、じゃぁお休み~」
丁度よく社員寮につきエレベーターで別れ自分の部屋へと海は進む
「久々に昔のこと思い出したな~最近忙しすぎてあんまり休めてなかったから今日ぐらいは確りと寝てみるか」
そう呟いた海の寝室にはいかにも手作りしたような昆虫の標本と小さい昆虫を飼うケースが置いてあった
その日海は昔の幼なじみ三人組で楽しく笑いあった時の夢を見たのだった
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「はぁ~疲れたぁ~」
大きめのベッドの上に風呂上がりの体をのせてゴロゴロしている彗星がいた
「よし!目覚ましセットしたしこれで死ぬことないね!」
先ほど海に言われたことを間違ったように解釈して安心してベッドにねっころがる
「そうか~海まだ剣道続けてたんだ~」
昔から海が兄に負けている所を度々見ていたのでもう辞めてると思ってただけ意外だった
「あ!今日餌あげてない!」
ヤバイヤバイとベッドから降りて近くの戸棚の中から昆虫ゼリーを取りだし飼っているクワガタに餌をあげる
「よーしアトランタ~テストラ~…いっぱいたべて長生きすれよ~」
一匹一匹の名前を言いながら餌をあげていく
因に海はこの光景を見たときにとても驚いていた
「餌もあげたし目覚ましもセットした!これでよし!ねよ!」
そうして彗星も眠りに着いた
タイマーの設定の決定を押していないとも知らずに…
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いつも小説を読んでくださりありがとうございます雪乃ラキです
何故か諦めていた公立高校入試が普通に合格出来そうなので勉強のため更新できない日が出てくる可能性がありますごめんなさい
あと30日程で念願のスマホを手に入れることが出来るのでそこからは今と変わらず投稿していけたらと思いますこれからも宜しくお願い致します
プロセカギリランキング百位入れなかった作者
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