それぞれの得意なもの

それぞれの得意なものかぁ~


そう考えてるうちに真っ先に声をあげたのはスイだった


「私はね!寝ることでしょ!あとは~ん?ねえ湊?なんかあったっけ?」


「何故僕に聞く…自分でなんかあるだろ目覚ましかけても起きないとか、あとどこでも寝れるとか」


「全部寝ることに関してじゃん!他にだよ!ほら常影何か無いの!?」


え!?そこで俺にまわってくるの!?考えろ…


「あ!人と関わり会う事とかじゃない?結構スイって初対面でもぐいぐい来るしでも何か不思議と話しやすいんだよね~」


「それだよそれ!ほら湊も常影の事を見習ってよね!」


「僕は事実を言っただけでなにが悪いんだ?」


もう~といった感じでほっぺを膨らませていかにも怒ってると言う感じだ


「ちょっとやめろって!いつもの配信と違って時間が決まってるんだから」


「確かにスイさんはフレンドリーな感じで話しかけやすそうですしね」


司会の涼さんがカバーしてくれている


次は俺かな?と思ったらでっかい紙を持った人が『次は湊さん!』とゆう紙を強調してたので喋ろうとするのをやめた

何か都合があるのかな?


「すっごいカンペ持ってる人が次は僕って見せてくるね…僕の得意なことはやっぱり泳ぐこととあんまり言ったこと無いけど剣道かな?」


「湊さんって剣道も出来るんですか!?」


その場にいる殆どの人が驚いている

まぁ一人前から知ってた見たいな感じの人いるけど優さん…どんだけVTuber好きなんだよ…


「ちっちゃい頃からスポーツ得意だったんですけど昔から剣道だけは兄に勝てなくて結構練習したんですよ、まぁ僕はまだ剣道七段で兄には勝てて無いんですけどね他の競技では勝てるのに…」


「あれ?七段ってことは上から二番目じゃない?結構凄いのにお兄さんに勝てないって?」


気になってたことを涼さんが聞いてくれた



「兄も七段何ですけどもう格が違うんですよ、多分試験受けたら合格出来るんじゃないかと思う位凄いんですよ!ただ兄は注目されるの嫌いみたいなんでその試験受けようとしないんですけどね」


そう剣道の事を話す海の目は輝いていた


「あ、ごめんなさい…つい夢中になってしまって」


「大丈夫だよ~時間はまだまだ沢山あるからね~貴重な話を聞かせてくれてありがとね!」


「そうか…湊君には剣道が上手い兄がいるのか知らなかった」


「ほんじゃぁ最後常影君!」


ようやく俺の出番が回ってきた時間は沢山あったし準備は完璧だ


「俺の得意なことはピアノとドラムですね、ピアノは確か五歳位から始めて結構歴としては一番長いですねドラムは十五歳の時からだっけな?まぁそんな感じですね」


「結構昔から音楽やってたんですね!いつから曲を作り始めたんですか?」


「歌詞書く事自体は昔からやってたんですけど確かsyu○ouさんのコー○ガール配信されたときにこんなものがあるんだって思って今まで書いてきた歌詞をボカロにしたんですよね~」


「結構前からボカロ聞いてたんだ!」


「そうそう!まぁ社長には敵わないけどねあの人ふな○し~の時から知ってるらしいから」


「ふ、まじで!最初の曲をじゃん!」


優さんめっちゃ驚いてんな、まぁあの曲何故か新曲がでるたびに段々再生回数増えていくんだよなぁ


「はい!とここで常影君にお願いがあります!」


「ようやくか~」


「ふっ、私の演技完璧だったでしょ!」


「え?演技?どうゆうこと?」


何だか嫌な予感がするぞ


「海!どうなってるんだ?打ち合わせにこんなの無かったはず…」


「よかったね常影!まぁ悪い話では無いから安心して」


「では改めまして!常影君僕たちに楽曲提供してくれませんか?」


ん?どうゆうこっちゃねん


「えぇ?あ!仕事の依頼ですか?それならはとったーのDMでもよかったんじゃぁ?」


「ちょっと違うよ常影!今回は私逹も一緒にだよ?」


「スイだとちょっと分かりにくいから僕が説明すると涼さんのグループと僕達三人での楽曲だよ、プロデューサーさんの話だと今後のOPに使うらしいよ」


まじか…だから桐谷さん集合の時間より遅くいく事を勧めてきたし何か案件もらっても気にせずOk出しちゃって良いって言ってたのかよ!


「どうだい?君以外の了解は得てるからね!後は君の返事を聞くだけだよ!」


あ、これ逃げられないやつだ


「でもいつ収録するんですか?まさか来週放送でやるって訳にも…」


「え?常影知らないの?私達来週もこの番組出るんだよ?」


「ナニソレキイテナイ」


「まぁ大人しく腹を括りなよ常影」


その後普通に了承して生放送の続きを行った正直このような境遇は慣れてきた


無事に放送が終わり俺はくたくたになって帰路へ着いたのだった

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る