リアル野球BOARD(笑える)とウインターミーティング(笑えない)
12月7日(火)
たださすがにスタッフさんが入って一旦休憩に。
「いいねぇ、盛り上がってきたね。」
タカさんは喜んでいる。
「ん?険悪『風』なのはダメなのか?」
ただ中里さんは本気で怒ってはいなさそう。場面の一コマ一コマに「笑い」をこめようとするTV芸人さんの習性(職業性)にめんどくささを感じてしまったのか、あるいはちょっとのっかってみたのだろう。悪ノリではあるが。
もちろんスタッフさんたちも「台本通り」のツッコミに想定以上のリアクションには驚いてしまったのだろう。悪意が無いのはわかってはいるけどイラっとはするよね。
そこで仕切り直し。
俺への「煽り文句」は「健ちゃん、最強の7番バッター。4番は任せてもらえない」
うん、そだね。うちの監督「変人」だからね。ていうか「二刀流」なので打席を減らして体力温存も目的でして。
「じゃあ最初はストレートから。」
という嘘予告からの初球カーブを空振り。ただしこれは俺からのサービス。次同じ軌道ならスタンドやぞ。
俺への煽りはもう一つ。煽りというか注文だな。
「健ちゃん日本人なのにヒーローインタビュー全部字幕付き。」
「別に『戸田奈〇子』に金もらってないです。」
「でも日本語のときなんであそこまでテンション低いの?」
日本語インタビューもMLB公式(+地元メディア)の後に受けてるけど、どうしても2回同じことをやらされるとテンションは下がるし、日本語の言語的特性もある。
ちなみに「細かすぎて伝わりにくいモノマネ」で俺の「スペイン語>英語>日本語」のテンションのモノマネが受けたらしい。
それからは「ストレート(130km/h)」が2球。1B2Sからの4球目は「チェンジアップ(110km/h)」。「速球」に目を慣れさせてからのチェンジアップは確かに効くと思う。ただし、魔眼を持つ俺以外には。ただ俺は数秒先の未来が見える「魔眼」持ち。緩急の差は俺にとってはなんの意味もなさないのだ。
スタンド上方の広告看板にブチ当てる本塁打。逆転に成功。
「うっそー。」
数々のプロ野球選手の空振りを誘った鉄板配球をスタンドに運ばれ、タカさんが天を仰ぐ。
「50本(本塁打)打っても来年も年俸3000万円!」
そしてその裏、二死無走者で「世界女子最強打者」の亜美が代打に呼ばれる。大学のユニフォームを着た亜美。
亜美も「アマチュア」なので「金属バット」使用。相手はたかだか「投手マシン」。やはり快音とともに放たれた打球は長い滞空時間とともにスタンドイン。結局同点。
「やっぱり金属バットは凄いね!」
お前、「平常心」すぎるやろ。
結局5回で決着がつかず、延長戦(無死満塁スタート)でゲスト側のサヨナラ負け。マリナーズ側が「土下座して」もう1回延長したもののやっぱりサヨナラ負け。
中里さんが悔しそうだったのが印象的だった。たとえ「お遊び」でも負けず嫌いなのは変わらない。
「個人的には先輩の土下座が生で観られて大満足です。動画撮ったんで後で送りますね。」
俺が「煽る」と
「要らねーわ。さっさとそれ消しとけよ。じゃねーとお前が彼女と乳繰り合ってる動画をうっかり世に流しても知らんからな。」
と返してくる。乳繰り合ってないですし。さすがに「世に流し」ちゃダメでしょうに。
収録後に行われた打ち上げでは亜美がモテモテだった。そりゃ「女の子」のほかは女子アナさんくらいしかいないしな。球界の縮図かよ。でも亜美が言うには「高身長」女子も一定の需要があるそうだ。
12月9日(木)
MLBのウインターミーティングが終了。カール・クロスフォードがボストン・レッドアックスへの移籍が決まった。7年総額1億4200万ドル(約119億円)だそうだ。
そしてベーニャもシカゴ・キャバリアーズへ。単年契約だそうだ。
うーむ。中軸打者の放出かぁ。
さらに遊撃手のバードレッドがサンディエゴ・パイオニアーズにトレード、中継ぎ投手のランディ・チャーチがマイアミ・ミーティオスへFA移籍。守備の要がぁ。
俺以外の日本人選手の動向はほとんど変わりがなかった。
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