「ひとりぼっちの音楽祭」Nyorai

ニコニコ:https://www.nicovideo.jp/watch/sm39491815


YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=Kc5jX2LSJh8


 次に紹介したいのはこちら、『ひとりぼっちの音楽祭』だ。2021年10月16日投稿、製作者はNyorai、使用音源は音街ウナだ。なお、YouTube版は初音ミクと音街ウナのデュエットとなっている。

 今作品もボカコレ2021秋に投稿された作品である。三曲もボカコレから紹介する形になってしまったが、それくらいにインパクトのある出会いが多かったということを理解していただきたい。

 さて、この作品だが、ボカロの祭典と称される「ボカコレ」に投稿されたものにしては暗いタイトルが付けられている。しかしながら、これは間違いなくこの祭典、そしてボカロカルチャーを祝う楽曲となっている。早速歌詞を見ていこう。


「喜びの歌を奏でる者も

 悲しみの歌に涙する者も

 すべて

 この夜に集え」


 様々な楽曲が一斉に投稿されるボカコレだが、そのすべてが深夜0時に集結する。祭りの始まりを呼び掛けるフレーズで音街ウナが歌い始める。さらにサビの部分を見ていこう。


「たとえ

 どんなに遠く離れていても

 こころひとつになれる奇跡

 愛する人が違ったって

 奏でる歌が違ったって

 我らは仲間になれる」


  ボカコレの最大の特徴として、オンラインが主な会場となることが挙げられる。つまり、どれだけ離れた場所に居ようとも、誰でも参加ができるイベントであるということだ。歌を作る人も、歌を愛する人も、ボカロが好きという気持ちで一体になれる、そんなことを歌い上げてくれる。さらにサビはこう続く。


「いまは

 手と手を繋げなくてもいい

 世界のどこかにあなたがいる

 生まれた国が違ったって

 信じる神が違ったって

 みんな繋がっていられるんだ」


「どんなに違えど仲間がいる

 ひとりぼっちの音楽祭」



 某感染症によって、手すら簡単に繋げなくなった世界だが、この祭りの瞬間だけは、みんな繋がっていられる。皆が同じ、音楽を愛する仲間である。ひとりぼっちだけど、決してひとりではない。まさにボカコレを象徴する楽曲であろう。

 また、民族風の伴奏がまた、祭りであることをより印象付ける。まるでどこかの村の祭りに迷い込んだかのような感覚になる。

 この、ニコニコ動画という村で行われる祭典は、2022年4月22日から25日にかけて「ボカコレ2022春」としてまた開催される。今回も様々な企画が予定されており、またユーザーによる企画も募集している。ボカロが好きな民なら、一度は覗いて損はないだろう。

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