「ミライ」有機酸
ニコニコ:https://www.nicovideo.jp/watch/sm39790647
YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=zTokBPAXHW4
最後に紹介したいのはこちら、『ミライ』だ。2021年12月29日投稿、製作者は有機酸、使用音源は初音ミクとなっている。
有機酸は『カトラリー』『quiet room』『lili.』などの楽曲で知られるボカロPであり、その独特な世界観で多くのファンを魅了してきた。また、シンガーソングライター、神山羊としても活躍しており、『YELLOW』などの楽曲が人気となっている。
さて、今回の『ミライ』だが、ゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ!」に登場するユニット「VIVID BAD SQUAD」への書き下ろし楽曲となっている。『spray』以来約3年ぶりのボカロ曲となった。
書き下ろし楽曲であり、久々のボカロ曲であったが、持ち味である独特の世界観、滑らかなサウンドは健在である。その独自性を保ちながら、今回の楽曲では爽やかさが加わったように感じる。これは、物語を前に進めたビビバスの4人の印象が影響しているのかもしれない。ゲームの物語と合わせて聴くことでより一層曲の味わいが深くなる。
歌詞にも注目していきたい。タイトルや、背景にある物語に連動するように、未来へ進んでいく、一種の希望めいた感情が見られる。しかし、その道は決して明るいだけのものではない。
「ただ何度も何度も
思い描く
新しいミライを
探してたんだよ
僕らが笑える場所」
「曇りガラスと陽の影が
映し出す雨 戸惑い
また元通り照らす日々に
手を伸ばす」
自分たちが笑えるように、戸惑い悩みながら、明るく照らされる日々を追い求めていく姿が一番では見られる。
「生まれ変わった
姿になって
それでもまだ消えない傷」
「白い悪魔が
光の中へ手招く
願えば願うほど
深く落ちてしまうよ」
二番では、「傷」「悪魔」といった、より直接的な苦しみを連想させるワードが続く。未来を求めるためには、時に苦しみに直面しなければならないということだろうか。しかし最後のサビは、このように展開される。
「願えば願うほど
輝きだす
知らないストーリー
見つけたんだよ
僕らが笑える場所」
どんな苦しみや悩みに直面しようとも、最後には未来を見つけることができる。悩みながらも歩みを進めることができる。そんな決意がこの歌からは読み取れるのではないだろうか。「願えば願うほど 輝きだす」、そんな"ミライ"がこれから訪れることを期待したい。
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