N/A・閑話休題―世界観設定(随時更新)

本作品「虚無宙域」の世界は現代――二〇二〇年代とかなり異なっておりますので、世界観の解説をしようと思います(インスピレーションが浮かばないので時間稼ぎ)。気が向いた時に書き足します(おい)。


ではアジア方面から。


◇日本国:第三次日中戦争の結果、米国をはじめとする西側諸国の支援をうけた日本は、中露連合軍と拮抗することに成功した。互いの消耗を懸念した当時の首相が停戦を提案、日中は朝鮮半島を南北に分割して領有、三八度線を境界にして停戦協定をむすんだ。

だが、日本は依然として〝支援国〟への借金返済にあえいでいる。


◇中華人民連邦:二■■■年に、中国は全国民総監視体制を完成させた。これにより、党の命令のもと、全人民が忠実に労働をするようになった。挙国一致体制のもと、中国は領土を拡大し、インド半島東部と極東シベリア、朝鮮半島北部をその版図におさめることに成功した。――いまや彼らは、長年の友人であったロシア連邦を蹴落とし、世界第二位の超大国としてアジアに君臨している。


◇インド・ムスリム連合:東半分を喪ったインドは、ムガール帝国皇室の末裔を旗標に、イスラーム諸国と統一国家を形成した。中国との間では〝まやかし戦争フォウニー・ウォー〟が続いている。なお、日本とは相互防衛協定をむすんでいる。


お次はヨーロッパ方面。


◇ソヴィエト社会主義共和国連邦:二〇世紀に解体されたソ連が復活した姿。とはいえ、その版図の大部分は中国やインドに占領されており、彼らはかつての栄光にしがみついているだけにすぎない。


◇ヨーロッパ連合(EU):ドイツ・フランス・イタリア・スペインが連合した統一国家。世界で一、二をあらそう人的資源を誇る一方、内部の分裂で政体はガタガタである。


◇ミュンヘン独立国:ドイツ・ミュンヘンで蜂起し、同地域を支配下においた極右政党〝ドイツのための政党(Partei für Deutschland, PFD)〟を与党とする独裁国家。ドイツの栄光を取り戻そうと息巻いており、現在はスイス=オーストリア誓約連盟を狙っている。


◇スイス=オーストリア誓約連盟:スイス・オーストリアが連合した姿。EUに加入していないバルカン共同体を取り込もうと躍起になっている。


◇バルカン共同体:〝ヨーロッパの火薬庫〟ことバルカン諸国が、ついに連合した。――だが、それが良いことであるかどうかは判らない。借金まみれで崩壊寸前のギリシャ、オーストリアの誘いになびきかけているハンガリー、内部紛争を繰りかえすユーゴー・スラヴィア……


ではアメリカ大陸へ。


◇アメリカ自由連邦:アメリカ合衆国が北米大陸全土と中央アメリカを併合した姿。いまは世界一の強国の座にあるが、彼らはいつその椅子がかされるかと戦々恐々としている。

なお、彼らは欧州の混乱にまぎれてカリブ海の島々をちゃっかり併合した。


◇中米連合:中央アメリカの諸国が連合した姿。今のところパナマ運河を米国から奪還しようとしているが、逆に米国に併合されそうになっている。


◇アルゼンチン・ネオファシスト党:アルゼンチンに逃亡したナチスの末裔が政権を掌握している。だが、長い年月を経てその政治形態は本家ナチスとはかけ離れたものとなっており、ミュンヘン独立国からは敵対勢力と思われている。


◇南米自由主義連合:アルゼンチン・ネオファシスト党に対抗するため成立した、旧ブラジルを主軸とした自由主義諸国の連合。アメリカが積極介入を行っているせいで、内部は腐敗しきっているが、軍隊だけはまともである。

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