Sを守れ/結乃のトラウマ

第25話 野球部の

野球の場面書くの疲れた。

だから新章入ります。許して(てへぺろ)





――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ドドン


 ピッピッピッ ピッピッピッ ピッピッピッピッピッピッピッ


 「帝聖学園 生徒会会則 ひとーつ!

 秘め事は……全て報告しろ!」


 「ちょっと待って、この流れはおかしい」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 野球大会が終わり、一通りの作業も終えたころ


 「んー、今日はこのくらいでいいかな?みんな、お疲れ様。」

 「おつかれしたー」


 今日は、部活動の予算会議のための資料をまとめていたところだ。


 まあ、その作業も今日はひとまず終わりだ。


 「翔一、帰ろう!」

 「あ、ちょっと待って。この資料作成で作業が終わるから。」

 「わかった。待ってよう。」


 副会長。その肩書は短いが、やることが多い。


 一言で、会長の補佐で終わらせることも可能だが、作業の大部分は、元資料を確認して、資料をグラフに落とし込んで、再度作り直すことなども含まれている。


 これが本当に疲れる。


 「なんだ、その程度の作業もまともに終わらせられないのか?そんなんじゃ生徒会失格だな。」

 「内藤、お前は椎名以上の作業が出来ると?」

 「当たり前だ。」


 本当に頭に来るが、放置だ放置。


 ここで手を出したら、本当に面倒だ。―――事後処理が。


 それに、白銀会長が対応してくれている。俺が出る幕はない。


 「私の任せた3日分の作業を、今までの活動時間で終わらせて、暇だからとグラフの再作成まで出来ると?」

 「は?流石にそんなことできないでしょ?冗談やめてよ」

 「冗談ではない。そこの男の事務作業はすべて完了している。しかも、私が修正する意味もないくらい完璧なものを持ってきた。」


 そう。俺は作業を全部終わらせてる。暇だから、全ての資料を同じグラフの中に押し込めないか、挑戦していたのだ。ま、無理そうだけど。


 「はは、そんなことできるわけないだろ?俺ですらそんなことできないんだぞ?」

 「だが、出来ている。椎名のスペックはイカレてる。普通の人間ならまず無理なことを平気でやっている。」

 「そんなわけないだろ。俺はこいつより、商売について叩きこまれてきたんだ。事務作業が俺より早いわけないんだよ!帰る!そんなつまらない嘘しかつかないのなら!」

 「あ、内藤……」


 なんかキレた内藤先輩は、捨て台詞を吐いて、帰って行った。


 なんだったんだ?自分が努力してるからと、自分がトップとでも思ってるのか?―――人のこと言える立場ではないか。


 俺も増長していた時期は、幼いころに一度だけあった。彩乃のビンタが無かったら、俺もああなってたのか?


 「翔一……?どうしたんだ?」

 「ああ、何でもない。会長、グラフに無理矢理まとめようとしたんですが、きついっすねこれ。」

 「なら、別にいい。やるべきことはやってくれているからな。しかし、困ったものだな、野球部には。」

 「そうですね。さすがに予算135万は多すぎますね。」


 内藤先輩のいなくなった生徒会室で、資料の振り返りを始める。作業は終わったが、これは帰れなさそうだ。

 すまんな玲羅。もうちょっと変えるのは遅くなりそうだ。


 そう思いながら、玲羅の方を見ると、あちらもこちらを見ていたのかすぐに目が合う。


 そしてなにを思ったのか、俺の隣に、しかもお互いの肌が触れ合わんとする距離に座ってきた。


 「(帰るのが遅くなるんだ。だったら、今から翔一に触れていても問題ないだろう?)」

 「(問題ないけど、まだ白銀会長と六道先輩がいるんだからな?)」

 「(いいさ。二人は私たちのことを知ってる。なんならキスでもして見せつけるか?)」

 「(いいよ、いいんだけどさ。他の人にばれるのが恥ずかしいとか言ってた、あの玲羅はどこへ?)」

 「(恥ずかしさより、お前への好きが大きいんだ。愛してるぞ、翔一。)」

 「(俺がハズイぞ、これ)」


 玲羅の言葉に、俺は少しだけ恥ずかしくなる。―――俺にだって、羞恥心くらいあるわ。

 しかも、玲羅のやつ、どさくさに紛れて恋人つなぎまでしてきた。びっくりして離そうとしてしまったが、彼女の手は離れることを絶対に許さなかった。


 「(あったかい……)」


 だから、可愛すぎな!?見てくれよ、これが俺の彼女だぜ。なんだよこの最高に可愛い彼女は!


 「ゴホン。しかも、その135万の内訳だが、大まかに言うと『新入部員のグローブ×30』『新しいボール』『金属バット×3』『木製バット×3』『新しいベース一式』だ。元野球部の椎名、君の意見を聞きたい。」

 「グローブは論外ですね。高校卒業後、やるやらないに関わらず、思い出になるものです。つまり、学校の備品にはならないですね。これは個人で購入するのが普通です。ていうかグローブって硬式用、1万くらいしますから、いきなり30万もってかれてます。」

 「ふむ、ならグローブは予算としては落とせないな。」

 「ほかにも問題はあります。ボールは、毎年請求されてもなんら問題ないんですが、バットとベース一式ですね。これらは、数年に一度、バットは一年に1本程度ならいいんですが、毎年は×3は多すぎますね。消耗品じゃないんですから。」

 「わかった。その点を見ても、野球部の申請費から大幅に削らなければな。」


 今回というか、前歴を見るに、うちの野球部はかなり滅茶苦茶な予算請求を申請しているっぽい。

 無駄が多いとかそういうのじゃない。この、過剰な予算を他の部に回せばどれだけ有益か。


 「それに、生徒総会はまだ通ってませんが、パソコン同好会が部に昇格します。その点で見ても、この予算は削りたいですね。」

 「わかった。これで、野球部の顧問に話をつけてみよう。」

 「白銀さん、大丈夫なんですか?」

 「六道、なにがだ?」


 俺たちの会話に、怪訝そうな表情で、六道先輩が入って来た。


 「だって、野球部の顧問の愛堂先生って、たしか前の学校で問題起こしてうちに来たんじゃなかったでしたっけ?」

 「まあ、問題ないだろ。なにかあったら、追い詰めて教職やめさせてやる。」

 「それならいいですけど……」


 ちょっと心配だな。“あの人”にも気にかける様に連絡しとこ


 「六道先輩、愛堂先生って何したんですか?」

 「生徒との淫行?だったかな?薬盛って部のマネージャーとシてたらしい。」

 「え?捕まんないの?」

 「それがよく分からないんだけど、そのマネージャーの人が被害届を出さなかったうえに、どこからか圧力がかかって、教職免許も失わなかったんだって。」

 「あらま。―――会長、その顧問のもとに話に行くのはちょっと待ってくれませんか?」

 「何故だ?」

 「俺なりに調べてみます。知り合いに警察の人いるんで。」


 この時、全員の頭の上に?マークが浮かんだが、俺はお構いなしだ。


 これは生徒会の範疇じゃ収まりそうにないな……


 忙しくなりそうだ

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