3-『竜の翼』の活動

冒険者にも色々ある。


下働きと言われる仕事、討伐の採取。

危険な場所、魔物と出会ってしまう地に踏み入って行く危険のある仕事だ。


『竜の翼』は、指名依頼を主に受けていた。


有名

仕事にありつけるわけではない。



技と魔法を持つ竜人は、目立つ。


番に関わる事件が、派手に伝わる。規模も大きい事が有名だった。

“竜人の番に手を出してはならない”


それと同時に、狼獣人の悪辣非情さも伝わる。こちらも違う方向で番に執着のある種族として警戒されている。


そんな癖のある2人が一緒にいるらしいと聞いて、噂にならない訳がない。

2種族とも、山籠り森から出てこないこともザラにある種族だ。


聞いたことはあるが、見たことはない。


噂が先行していると思われている節もある。だが、そう言っていた者が逃げるように口をつむぐようになる事もままあった。


危険


それだけを知っていれば良い。そこに踏み入るバカなど知るか。


竜の翼の活動をまとめているのは、商人である。

シュルトは


補給、依頼人との細かいやり取り。

同時にメンバーの要望も加味している。断る権限もあった。


魔物の討伐依頼、得て欲しいなどの依頼ならロードやカナンが受ける。


魔物の部位を得て、冒険者ギルドに売りくる事もある。

そこのやり取りは、シュルトの得意分野だった。


教師の仕事の依頼も受けるほどだとか、グスタフの知識を欲する組織もありようだが本人はこのまましばらくは、この状態で居たいと希望を出している。


恋人に会いに行けるのも利点らしい。環境

食事、資料を置ける広い部屋がある拠点も気に入っている。


その拠点が用意できたのは。キースの伝手だ。


自身の組織に帰ると思われていたがmちゃっかり『竜の翼』に加入をした。


セリの学習意欲は高い。


本の森になった部屋

紅茶を淹れてお喋りできる相手


魔物の出る森に散歩に行き


採取した物で薬師見習いの腕を磨く。


独自のレシピで売り物

シュルトの協力を得ていた。


独立できるくらいには力を蓄えているものの、

1人で野放しにすれば、悪い輩に捕まるだろう。


そもそも、竜人のロードが手放す訳はないのだが。


セリは稼ぎ、仕事を得て。

冒険者ギルドの登録も行った。


そろそろ。新しい事もしたい。

冒険心も育っていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る