17
彼は私のことを求めていない。
求めているいのは私だけ。
本当に私は彼とここにいることが正解なんだろうか。
あれ、何で付き合っているんだろう?
私は、本当にこの人のことが好きなのか。
何もかもが分からなくなってしまった。
あれ、おかしいな彼のことが数分前まで確かに好きなはずだったのに
今は、そうでもない。
でも、私には彼を振り回した責任がある。
その責任からは逃れられないけど、その責任を薄くすることはできる。
彼とは、もう別れよう、そして私もこんな性格じゃなかったら、彼を巻き込まずに済んだのだろうか。
きっとそうだ、私がこうじゃなかったら……………
そこから私は、あまり話さないようなになった。
話さないキャラになれば、前みたいな突発的な行動はできないだろうと。
そこから私は、今の私を貫いてきた。
でも、高校に入って一つ誤算があった。
それは、音海凪もこの学校に入学していたことだ。
原因は単純で私が勉強するようになっていたからだ。
元々彼の方が頭がよかった。
でも、夏休み明けから友達が減り、暇な時間を勉強に充ててしまった。
その結果、こうなってしまったのである。
一年生では、別クラスだったので話す機会もなかったし、奏多が私を尊重してくれたので比較的、楽に終わらせることができた。
今思えば、奏多はやたら私を見てくるし、話しかけてくるそんなに私の生活が不安なんだろうか。
でも、彼のおかげで、楽に生活できたので感謝している。
しかし、凪が二年生で同じクラスになってしまったのだ。
正直この可能性はあったが、ないと信じていた。
ここで、彼に昔の事を話されれば、いじりやいじめの対象になるだろう。
今のキャラを卒業まで貫きたいと思っている。
面倒ごとは先に処理すると先に決め。
あとで、凪を呼び出すと決めた。
幸いにも彼のLINEは持っているし、お互いにブロックなどはしていない。
海沈められたような気分で私は教室に向かうのだった。
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