15
≪音海凪さん私は、あなたのことが好きです。付き合ってください≫
バカなことをしている自覚はあった。
クラス全体が静まり返っているのが分かる
私の席に来ようとしていた、女友達の目が丸くなっていることが分かる。
それもそうだ、今まで目立ったことも特になかった、友達がクラスで告白したのだ。
彼の顔がずっとこっちを見ていた。
時間が止まっているようだった
返事を待っているこの時間が永遠みたいだった。
「……………今日からよろしくお願いします。」
こうして半強制的ではあったが、私に彼氏が出来たのだった。
そくからというもの、私はぐいぐい距離を近づけようとした。
名夏休みに数回デートもしたし、彼の家に行くこともあった。
しかし、彼は全く距離感を変えようとしなかった。
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