第4話 蘇る悪夢

「はい!じゃぁ校庭いくぞー」


はぁ。

私は一つため息。

今日はリレー練習。

っていうか、1週間全部リレー。


リレーは嫌な思い出を。。。

あーダメダメ!そんなこと考えちゃ!

って自分では思ってるんだけど。。。

やっぱりあの”トラウマ”からは抜け出せないよな。。。

8年前


大体、小学3年くらいのころかな。

私は赤組。リレーに出ることになっていた。

「いけ〜菜月!!」

一番クラスで早い翔太くんが

応援した。

少しプレッシャーだったけど。

私は運悪く、アンカー

ちなみに赤組が一位。

そして、、

あっ

私は派手に頭からすっ転んだ。

「お前何してんだよ!!!!」

翔太くんが怒鳴った。

私は血だらけ。

だけど、、、棄権はしたくなかった。絶対に。。

だけどその判断が間違っていたのかもしれない。

そのまま赤組はどんどん順位がさがっていき。。。

2位、、、、3位、、、、そして、、、最下位。

「お前なにしてんだよ!!!!!」

翔太くんが本気で怒り始めた

翔太くんの友達、健太くんも、

「お前のせいだぞ!お前がこのチームに入らなければよかったんだ!」

続けてまた翔太くんが、、、

「全てはお前の責任だ!!!」

そして他の子たちも

「そーだそーだ」

と翔太たちの味方をした。

もう、私はリレーには一回も出たくなかった。





あー私何考えてんのよ!

私の大バカ!





「何番かなー」

あった!



アンカー

足立菜月



うっ。

「なーちゃん大丈夫?」

あ、この子は

菱山春也ひしやまはるやくん

演劇部の子じゃないけど。。。

モテモテ。

いいよね〜モテモテ。

あ、そうじゃなくてなんか言わないと。。。

「いや!アンカーか。。。って思ってただけ!」

ふう。今回はなんとか嘘つかずに言えた!

私、偉い!

偉くないわ、普通でした。

「じゃぁ、代わろうか?」

え?

じゃぁお言葉に甘えて。。。

「うん!ありがとう!」



はぁ、トラウマ脱出!

で、

春也くんは、、、


 3番

菱山春馬


3番か、まぁよし。

「じゃぁ実際にやってみるぞーーー」


みんなが

「了解ですーーー」











もうそろそろ私の番!

8年前と同じミスはしたくない!

絶対に!




「あれ?」



なんか体がフワフワしてるのかな?

それとも?浮いてる?

なんだか、そんな感じたことがない不思議な感じだな。



いつもより早く走れてるような気がする!

さっきスタートした時は、

ビリだったけど、

あれ?前にだれもいない?




まさか!




もしかして私一番?



なんだか、興奮してきた



そしてみんなの声援も段々、、、、


「いけー菜月!」


「すごい!今、1位だぞ!」



「そのまま走り続けろーー」



よーしあともう一息頑張るぞ!

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