2024年の初夢
自転車に乗った友人たちと共に、私は大きな公園へと向かっていた。
私だけ徒歩で。
私だけ徒歩で。
友人たちは先んじて公園へと進む中、一人の友人は何故か二人乗り用の自転車に一人で乗っていた。
私が徒歩で進む中、二人乗り用の自転車に一人で乗っていたのだ。
しかし途中で『しゃらくせぇ!』と言う叫びと共に自転車から降り、投げ捨て、己が足で走って公園へと駆け出す。
自転車を道端に放置して行くわけにもいかず、代わりに私が自転車に乗って公園に行こうとするが、とてもペダルが重い。
確かにこれは投げ捨てたくなる気持ちもよく分かる。
そしてしばらくして私もまた公園に到着するが、そこには象と虎がいた。
到着したのは公の園であって決して動物の園ではない。
しかし象と虎がいた。
互いに争いながらも、徐々にこちらに向かってくる。
私はゾクリと背中に冷たい物を感じながら背を向けて逃げ出す。
しかし恐慌していた私はあろうことか公園の出入り口ではなく公園の中、象と虎の反対方向へと向かって逃げ出してしまったのだ。
道中、友人の一人と再会して二人で自転車を漕いで行く。
一人で漕いでいた時よりもスピードが出る。
このままならば逃げきれそうだ。
ここに来て二人乗り用と言う点が活きたのだ。
しかし安心いたのも束の間。
正面にはマンモスが現れた。
古代生物のマンモスだ。
比喩表現でもなんでもない。
前門のマンモス、後門の象と虎だ。
しかし幸いなことにマンモスがこちらに向かってくる素振りはない。
ならば、と私たちは迂回して進む。
迷走を続け、もはや広大な公園のどこにいるのかも分からない。
しかも不幸な事は続くようで、象と虎に代わって猪が背後から迫ってきた。
しかも頭が三つある。
まるでケルベロスが如き容貌の猪だ。
私たちは自転車を放棄し、道から雑木林に飛び込む。
この選択は功を奏した。
まさしく猪突猛進。
猪ベロスは道を直進し、自転車を破壊してどこかへと駆けて行った。
私たちはそのまま徒歩で出口を目指して進んで行くと、今度はポ〇モンが行く手を阻む。
奴を回避して進むために私たちは二手に分かれ、別々に出口へと向かうと、そこは何故か金網で覆われていた。
金網の上部には有刺鉄線、出口と思しき扉も南京錠で閉ざされていた。
仕方なく別の出口を探して脱出しようと試み、私はアスレチックを踏破して進んで行く。
道中、この事態の元凶である魔王を倒すために勇者(犬)が8匹の仲間を探しているとの噂を耳にするが、特に関わる事無く進んで行く。
そして遂に私は辿り着いたのだ。
本屋さんに。
~Fin~
初夢 一之三頼 @hajimemirai
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