初夢

一之三頼

2022年の初夢

神に選ばれた選民、神に選ばれなかった棄民。

選民は栄華を築き、棄民は迫害された。

棄民は生きる事を許されず、絶望の日々を送っていた。


しかしある日、女神が現れる。

その女神に権能無し。

その女神に威光無し。

その女神に力無し。

ただ女神として存在しているだけだった。


女神は棄民を拾った。

貴方たちも生きていていいのだと。

多くの棄民を拾った。

貴方たちも安寧を享受してもいいのだと。

棄民の街を作った。


それは許されない。

神はそれを認めない。

神の加護を受けた選民の使途は棄民の街を滅ぼし、女神を誅するべく戦いを始める。

棄民は命を懸けて戦う。

まともな武器、防具が無くとも、力が無くとも、

ただ生きていても良いと言ってくれた女神の為に。


使途のリーダーは加護によって仲間の身体能力を大きく上昇させる。

槍使いは棄民を容易く貫き、盾と呼ぶのもおこがましい木の板ごと棄民を切り裂く。

鈍器使いは棄民をすり潰し、一振りで十数人の棄民を殴殺する。

大楯の男はリーダーを守り、誰一人として近づかせない。


勝敗など火を見るよりも明らかだろう。


これは勝敗が明らかな物語。

約束された敗北の物語。




coming soon………?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る