第9話コーヒー

梨花が深夜2時半ごろやってきた?

疲れているようだった


ブラックでいい?


うん、ありがとう。


仕事帰りの、梨花は香水とタバコの匂いがした


店みたいな匂いするでしょ?

ごめんね

着替えても、髪に、匂いが付くんだよね。


お疲れ様。

俺は返す言葉が見つからなかった。


ウトウトしている梨花


なんかさー

なんか、


そう言って黙った。

何か言いたいのかな?


佑月は、、


また言いかけてやめた。



梨花?何か話したい?

俺は聞いた。


すると。


なんかね。

痛いの心が

佑月が好きでいてくれて

分かってて

平気で、佑月の部屋でくつろいで、

甘えて、勝手だよね?

ごめんね。


いや、俺はうれしいし

くつろげるならなおさら。


あとね

ライトが痛いの。

優しくて、優し過ぎて。

でも私ライトになにもしてあげれてない。


そう言って梨花は泣いた。


ライトか、、、


ライトとは高校の友達なんだよね?

俺はただ、出てきた言葉を言った


うん、

ライトは強くないの

頑張り屋なだけなの

だから

心配なの?

無理してるから。



ライトが梨花を思うように、梨花もライトを

思ってるだけど恋人じゃないんだ。

お互い大事にしてるのに恋とは違うのかな?

愛なのかな?


俺にはサッパリわからない。

友情とは少し違う気がした。


コーヒーもう一杯飲む?


うん。、と言って膝を抱えて丸くなった。


ライトは、母親をしらないの


お兄ちゃんと2人だったの。  

救いはお兄ちゃん

お兄ちゃんは大変だった


ライトのお兄ちゃんは私の店のオーナーね

オーナーは、、


 

ん、オーナーは?何?

お兄ちゃん説本当だったんだ。

お兄ちゃんの彼女は

年上で元No.1キャバ嬢

お兄ちゃんを支えてる強い女の人

素敵な人なんだよ。


オーナー、、ってね。


いや、なんでもナイ


ライトはお兄ちゃんに恩返ししたいんだけど、

お兄ちゃんは、ライトの心配ばかりしてて

お兄ちゃんの為にも無理しないのが1番なのに。


俺にはわかり会える世界じゃない気がした。


私はライトといると2人とも捨てられた猫みたいで。悲しくなるの


佑月の、妄想クローゼを見ると

元気になるよ。

知らない時間知らないところで

佑月が私にプレゼントを買ってくれた事

だって面白いもん。

居ない私にプレゼント買うなんて


佑月は強いね?

いつか、渡そうと思って買ってくれたんでしょ?

そして、本当にした。

すごいね。


俺はモンスターの俺をそんな風に見てたなんて思わなかった。

たしかに振り切ってる俺は

ポジティブに過ぎない、

いつかこの部屋に梨花が来ると信じたし

車の助手席は1番始めの女は梨花と決めていて

叶えた。


佑月の部屋にいると元気になるよ。

もう四時だね。

そろそろ帰るね。


俺はライトの所に行くんだと思った。


もう、朝だし泊まっていけば?


梨花は笑って首を振り玄関に向かった。


俺は前から持っていた梨花用の合鍵を渡した

夜中でも、コーヒー飲みたくなったら

いつでも来て。


梨花はありがとうと笑うと帰って行った

ライトの所にいくのだろう。

捨て猫か?

2匹なら温め合い生きて行けるけど

どちらか一匹だけ拾われたら

もう一匹は死んじゃうか?

2人はセットなのかな?

オーナーは、なんなんだ?

ライトが誰かに拾われたら

俺が梨花を拾っていいのかな?

いや、たぶんライトはそんな事思ってない

ライトが梨花を守りたいんだ

だから強くなりたい

だから無理して欲しくないのか梨花は


半分残ったコーヒーが冷たくなってた



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