第7話お泊まり

俺はお酒を少し飲み過ぎて

中学の頃の話しをした

梨花はウンウン、と聞いていた。


タイミングが悪かったのかな?

と、梨花が言った。

そして

たくさんキズついたんだよね?

ヨシヨシと、俺の頭を撫でた


俺はまた、涙腺が緩んだが耐えた


大きく深呼吸して、

梨花彼氏いないの?と聞いた


梨花はぷーと、頬を膨らまし、


居たらここでパジャマ着てません

と言った。


そっか、、


あのさ、

やっぱりキャバ嬢ってホスト行くの?と聞いた


うん、行くよ!

あ、でも、私お金払った事なくて

実際高いのかな?


あ、お金は誰が払うの?


払うって言うか、

お金払わなくていいから来てって言うから

行くの、高校の時の友達がホストなの

No.1なんだよ。すごいよね?


嫌なお客さん来る時、私を逃げ場にするんだよ。たぶん。

おかげでホスト好きだと思われてるけどね


俺は直感で思った、ライトが梨花を好きなんだと。


キャバ嬢って大変?


うーん。人によるだろうけど

私は噂多いし、ロッカーの、荷物燃やされた事あるし。気の強い子ばかりだからね。

すぐやめちゃう子も多いよ。


燃やされて、悲しくならない?


イヤ、ネタになるし。

可哀想にって

バッグや財布をプレゼントされるから

結果得してるかな?


メンタルつよいね?


強いよ、でもたまに人に寄りかかりたい時や泣きたい時だってたくさんあるよ。


でも、どうしてキャバ嬢なの?


家、両親いないし、おばあちゃんだけだから

今入院してるし。


両親いないの?


え?中学生の時からいないよ。

知らなかった?


知らなかった、何にも。綺麗な部分しか

他の人は知ってる上で梨花が好きだったんだ

守りたくなるのがわかった気がした。

なんも知らない俺が連絡先教えてもらえる訳ないか、


今日は佑月の誕生日だけど、なんも忘れて

気晴らしさせてもらおうと思って。


俺は何も分かってないと思った。


梨花の携帯が鳴った、


んライトだ?


もしもし?


ライトだよ。

リカ今日ご飯ちゃんと食べた?

体調大丈夫か?

ばーちゃんは?


ライトの声は俺にも聞こえた。


大丈夫?心配しないで。

ライトこそ呑みすぎると身体こわすよ。


おう、

リカ明日休みだろ?

ちゃんと休めよ。

俺仕事いくわ

またな


俺は、ライトが梨花を大切にしているのがよくわかった、

そして梨花が鈍感な事も、


梨花眠い?

んー少し。


ベッド使って、俺ソファで寝るから

と、ベッドルームに案内した


梨花はベッド大っきい

コレなら佑月、ソファーで寝る必要ないじゃん

一緒で良く無い?


俺は気がついた、梨花はキャバ嬢なのに。

OFFの時は天然だ、


ベッドの大きさの問題じゃない

襲ったらどうするんだ?

あ、童貞だから、襲い方はわからないけど。


ライトもきっとこんな梨花が好きなんだろうな。

やっぱりクリオネだ。


いや俺はソファーで。


誕生日なのに悪いよ、

一緒でいいじゃん

大丈夫、私襲わないから。


真面目な顔で言ってる。

天然記念物か?


結局一緒に寝る事にした


梨花は直ぐに寝息を立てた。


俺は全く寝れない。


梨花はむにゃむにゃ寝言を言っている


俺は近づいて寝言を聞いた。


嫌だ、嫌

やめて、

疲れたよ。

一人にしないで、

やめて


そんな言葉を繰り返した。

よく見ると、泣いていた


俺は頭をなでて。

大丈夫大丈夫と言った

すると梨花は寝返りをして俺の方に向いた

そして、子供みたいに俺にぎゅっとしがみついた、

俺は思わず抱き寄せた。

梨花は泣き止んだ


妄想とはまったく違った

梨花のリアル


ただ、守りたいと思った

きっとライトは

俺より梨花を守りたいと思ってるはずだと思った

中学の時感じた、ミステリアスな雰囲気や

妖艶な雰囲気が納得できた。

こんな子を守りたいと、思う男は今までいっぱいいただろう。

梨花のLINEがなり

文面が表示された。

ライトだった

薬飲まずに、寝れたか?


普段薬を飲んでねるのか?

今日は飲んだのかな?


ライトは仕事中のはず、

でも、梨花が眠れないのをしってる

何度ライトの胸でねたんだろう。

ライトは梨花をどう寝かせたんだろう?


俺に出来る事ってなんだろう。


イヤー、やめてやめて

梨花が大きな声で叫んだ、

寝言だ、泣いてる

バタバタ手を動かして。


俺は

梨花?大丈夫、大丈夫だよと言うと


梨花は目を覚ました、


梨花は私寝言うるさいって良くいわれるの

起こしちゃた?ごめんね。

と言った


俺はホットミルクを入れた

梨花はソファーに座って飲んだ


寝言の言葉は言わなかった、

泣いてたことも、、


なぜなら。


知らない気がしたから

梨花は自分の寝言を


梨花はバックから小さなポーチを取り出すと

小さな粒を一粒飲んだ、

薬だと気がついた。、


俺は何も言わなかった、梨花は

白雪姫のように、ミルクを飲みかけたまま

眠っていた。

ベッドに連れて行こうと

抱きかかえた


驚くほど軽かった。。


ライトのご飯たべたか?

の意味がわかった。


梨花はスタイルはいいが、痩せ過ぎている。

また、梨花が泣かないように、抱きしめて

寝た。

梨花が穏やかな顔で寝息をたてた。


好きと守りたいとゆう感情が違う事に気がついた

妄想してたよりずっと愛おしい


守りたい方が好きより強い気がした


ライトはどれだけ梨花を大切にしてきたんだろう?

恋愛関係にあった2人の雰囲気じゃなかった。

ただきっと、ライトは梨花を守ってきたんだろう。

俺に何ができるだろう。

今はただ、梨花が安心して寝れるように

そっと寄り添うしか出来ない


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る