第5話
当日待ち合わせは原宿駅竹下口前に12時集合となった。僕は東京に住んでいたが原宿は2、3回しか行ったことがなかった。なぜ原宿になったかというと、
一番年下のコウキとユキカに決めて貰おうとなり、二人が出した答えが原宿だったからだ。
僕は11時50分に原宿駅竹下口前にいた。どうやって初対面の人間を見つければいいのか?むしろ全員来るのか?心配と不安が一気に押し寄せる、もしも誰も来なかったらなど考えてしまう、周りを見渡すが土曜の昼の原宿は、人で溢れている。凄く後ろから視線を感じる、振り向くと(紺色のブレザーの制服の165センチ位の黒髪ロング女子高生)が鋭い眼差しで僕を見ていた。目があった!彼女からすぐに視線を外した、女子高生は僕の方に近づいて来る、女子高生は僕に「さみしんぼ倶楽部ですか?」こわばった声で話しかけてきた、僕も間髪入れずに
「さみしんぼ倶楽部です。さみしんぼ倶楽部のシンタといいます、よろしくお願いいたします」
女子高生は「ユキカです。よろしくお願いいたします。」深くユキカはお辞儀をした。ちょっと安心して笑顔に僕はなる、安心したからだ、なぜなら誰も来なかったらという不安が解消されたことと、18歳女子高生という少ない情報からもしもテレビで見るようなコギャルのような方が来たらどうしようと思っていたからだ。
ユキカはコギャルなんかはほど遠く、優等生のような感じ女子高生には見えない大人びた落ち着いた女性だった。ユキカが僕に問いかけてきた、
「笑ってますけど、何か変ですか?やっぱり高校の制服は変ですよね」僕は
「いや!違うだよ、安心して」
「安心ですか?」
「もしも誰も来なかったら、どうしようなんて考えていたから・・」
「それは私もです。初対面なのに、なにも情報ないですから、他の方はどちらでしょうか?」
僕とユキカは周りを見渡す、マジか!僕とユキカは顔を見合せる、人で溢れる原宿駅前で(グレーのパーカーに細身のデニムのショートカット茶髪女性)が大きな赤文字で『さみしんぼ倶楽部』と書かれたA1コピー用紙を高らかに上げて立っている!更にパーカー女性はでかい声で、
「さみしんぼ倶楽部のメンバー!」と叫んでる。
原宿駅前を歩いている人は、パーカーの女性を珍しい何かを見るように距離を置いて歩いている。
僕とユキカは、パーカー女性に急いで駆け寄り、僕から声をかけた、「さみしんぼ倶楽部です」
パーカー女性は笑顔で「お待ちしてました!さみしんぼ倶楽部へようこそです。シンタさんとユキカさんですね!」
ユキカがこわばった声で
「なぜ私たちの名前解ったんですか?」
パーカー女性はニコニコしながら右斜め後方を指を指しながら
「お二人が最後です!皆さんお待ちでごさいます」
指した指の先には、男性二人と女性二人が恥ずかしそうに立っている。一人は(身長185センチ位のモデルのようなスタイルに黒のセットアップを着た男性)
もう一人の男性は、(縁なし眼鏡にデニムに白シャツのやせ形の160センチ位の小柄の男性)がいる、
そのとなりには、(黒いニットに薄いピンクのフレアスカートのロング黒髪の大人の女性)が立っている。隣に(小柄でデニムに黒のレザージャケットのボブヘアの女性)がいた。僕とユキカは、パーカー女性に促されるまま四人のところに誘導された。
さみしんぼ倶楽部へようこそ @darukoyama
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。さみしんぼ倶楽部へようこその最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます