第4話
マユから掲示板に書き込みがあった、「今回『さみしんぼ倶楽部』に参加していただきありがとうございます。これから皆さんといろいろな事楽しそうです。よろしくお願いいたします。」とある。
すかさず、レイカとエイミが書き込む、
「よろしくお願いいたします レイカ」
「よろしくお願いいたします!いつか皆さんとお食事や遊びに行くこと出来たら嬉しいです エイミ」
僕は家族以外の人とプライベートで食事なんかは、したこともなく、ドキドキしていた。僕は人と会話なんかは出来るわけなく、極度の人見知りで、きっとこのメンバーのなかにいても、ひとりぼっちになるのではと考えてしまう。中学、高校の時も休み時間は常に一人で図書室にいた、そんな僕で大丈夫なのだろうか?恥をかかないか?心配というか、不安だけが先行する、気が付くと掲示板の書き込みは増えていた。もしも集まるなら何処でとか、何をしたいとか、話しは皆で集まる方向ですすんでいる。
また、ひとりぼっちになってしまう、焦りと不安がかわるがわるおしよせる。すると新しくグループ参加の書き込みが、
《ユキカ・女性・18歳・埼玉》
「私は高校3年生です。何か解らないけど、『さみしんぼ倶楽部』という名前に導かれ参加したいです。いいですか?」と書き込みがあった
マユが「さみしんぼ倶楽部にようこそユキカさん!」と書き込む、レイカも続いて「ユキカさんよろしくお願いいたします。今皆でいつか会ってみない?と話していたんだ!」と書き込みをした。
いや!僕はっと思ったがこの空気を壊せないと思い気持ちをおさえた。いつもそうだ、周りの空気を気にしながら生きてきた、そうしたら、同級生にも気づかれない透明人間になった、空気を飲み過ぎると人は空気みたいに見えない存在になることをぼくは知っている。
ユキカが「でも私、高校生ですが大丈夫ですか?」
コウキが「ユキカさんはじめまして、僕も高3です。僕もいろいろ不安ですけど多分大丈夫です」
「皆さんありがとうございます改めましてユキカですよろしくお願いいたします」
これでメンバーは7人になった、僕だけなんか馴染めてないなと感じていたが、7人で2週間後の土曜日に東京で会うこととなった。
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