第9話プロポーズ
約2年間付き合った彼女をタワービルのバーに連れて行った。
マティーニを飲んだ。
そして、痛い出費だが、婚約指輪を買って、いつどの瞬間に渡すか悩んだ。
で、ここのバーをひらめいたのである。
「ぼ、僕と結婚してもらえませんか?」
と、ポケットから指輪のケースを取り出した瞬間、箱が床に落ちてコロコロ転がっていった。
僕は額に脂汗をかきながら、指輪入りのケースを拾い、彼女に渡した。
返事は、
「これから、一緒に歩いて行きたいです。よろしくお願いします」だった。
直ぐに同棲していたので、彼女の名字に因んだ日を結婚記念日にした。
彼女から嫁さんになったのである。区役所の役人がおめでとうございます。と、言ったが離婚届を5枚もらい、死亡届を1枚もらった。
嫁さんが、あんた離婚しそうな事を絶対するから、5枚は必要だからと言われ、いつ僕が死んでもいいように、死亡届も1枚もらったのだ。
結婚したら嫁さんは態度が急変した。
まだ、〇〇君と呼ばれていたが、子供が出来た日にはどうなる事やら。
でも、新婚生活は楽しかった。結婚式はバリ島で挙げた。新婚旅行も兼ねて。
2月の頭に結婚したがある日、嫁さんが生理が来ないと言い始めた。
そして、妊娠簡易検査キッドで調べたら妊娠の陽性が発覚した。僕は仕事帰りに聞かされ、再び妊娠のキッドを買いもう一回調べてもらうと、やはり陽性。
2人してハイタッチして喜んで、翌日は産婦人科に行くように嫁さんに行った。
すると、翌日嫁さんは産婦人科へ行った。
そして、仕事から帰宅した僕に、
「〇〇君、妊娠4週目だった」
僕は嬉しかった。だが、病魔は近くまで忍び寄っていたのだ!
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