第7話急性アルコール中毒

ある日、居酒屋でビールをしこたま飲み、一人ではしごして、芋焼酎を飲んだ。

相当飲んだらしく、記憶がないまま帰宅し5時半には起きて、出勤した。

そして、昼間の仕事をしていたが、喉が渇き水分補給ばかりしていた。その日は転船で夕方からも仕事があった。

すると。


呼吸の仕方を忘れてしまったのだ!



口も固まりしゃべれなくなり、死ぬんじゃないかと恐れた。

事務所に帰り、病院で検査した。

即日入院になり、課長にお詫びした。この時の課長は優しく、仲間だと思った。

点滴治療だった。翌朝も課長が来た。退院出切るからだ。

病院は病名を書いた書類を僕に渡した。


「過換気症候群ならびに、急性アルコール中毒」

課長はそれを読んで、

「立派な病名だな!」

と言って笑っていた。会計時、財布に17000円入っていたが、26000円だったので課長に1万円借りた。翌日には返したが。

高い授業料だった。

僕が27歳の秋の頃である。

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