第3話業務上横領の事務員

月にどれだけ残業しても、月80時間までの残業代しかもらえない。

ある月は130時間残業して、36万円だった。

ここには、万年平まんねんひらの女性事務員がいた。

なまず顔のブスだ!

そいつは言う、「私に逆らうと、給料減るからね」と。

僕とはそりが合わず、何かとぶつかっていた。

そして、ある日同じ仕事をして手取りで30万円だろう給料が19万円だったのだ。

あの、くそブス残業代を書き換えやがった。


ある夜の深夜に仕事を終わらせ、彼女のパソコンを開くと、残業時間トップ3は夜勤をするので、先輩が78時間、僕が76時間で、No.1はくそブスで83時間であった。

8時~5時の一介の事務員が83時間も残業する訳がない。

僕らの残業代を奪ったのだ。


れっきとした、業務上横領である。

僕は周りの仲間に話した。周りもブスを良く思っておらず、みんなが見張った。ある日、会社からなまず女は、通勤手当てを虚偽の申告をしたため、130万円の返還を求められた。

だが、なまず女はしぶとく会社を辞めなかった。

その頃から夜眠れなくなった。

まだ、27歳の時の話だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る