291.とんでもない量みたいです。

 アヤハ達が帰ってきたようですね・・・1週間かかってませんね・・・不眠不休で作業をしたのでしょうね。

 「アヤハ、お帰り。大変だったでしょ?」

 『カオリお母様、そこまで大変でもありませんでした。イロハもいますし、ムラクモ達も役に立ってくれましたから。』

 「それでも不眠不休でやる必要はないのよ。もっとゆっくりやってくれても大丈夫なのだからね。」

 『はい・・・』

 ちょっとは反省しているのでしょうか?それならばいいのですが、これからは不眠不休とかやめて下さいね・・・ブラックはダメです。



 出来上がった道を見に行きたいところですけど、クラン達の面倒もあります。しばらくは行けそうにないですね・・・


 「ところで、ミタマは大丈夫なの?出かけるとき調子悪そうだったけど。」

 『えっ・・・あ、その・・・大丈夫です・・・』

 歯切れ悪いですね・・・

 『ミタマはイロハさんにスクラップにされそうになってビビってるだけです。』

 なっ・・・イロハはそんなことしたんですか・・・

 「イロハ・・・ハバキリの言ったことはホント?」

 『ち、ちがうの、カオリ母様。ミタマが母様の悪口を言ったから・・・』

 「イロハ・・・例えミタマが私の悪口を言ったんだとしてもスクラップはいけません。いいですね?」

 『でも・・・』

 「イロハ、いいですね。」

 『はい・・・』

 あとでしっかり言い聞かせましょう。今後もこういった事があってはいけませんから、アヤハを交えて詳しく話を聞きましょう。


 「それはそれでいいとして、3人とも調子は悪くない?何百年もほっておかれたのだから調子が悪かったらすぐに言うのよ。」

 『うん、わかった・・・』

 3人の中ではムラクモがまとめ役なのでしょうか・・・ミタマはそんな感じはしませんし、ハバキリはちょっと軽い気がします。でも、状況をしっかり読んではいるようですね・・・

 それにしても、ミタマは要領が悪いのでしょうか。イロハを怒らせるようなことは普通しませんからね。これから注意してもらえばいいでしょう。



 『それにしても、カオリ様の魔力量はとんでもないものなのだな。』

 はい?ムラクモは何を言い出すのですか・・・私の魔力量が多いのですか?

 「ムラクモ、私の魔力量が多いというのはどういうことなの?」

 『私達をこうして人の形態にしておくにはそれなりに魔力を消費するのです。それを4人も・・・』

 なるほどそう言うことですか・・・あまり意識をしたことがないですが魔力を使っているのですね・・・

 「普通は無理なことなのかしら?」

 『そうですね、普通なら1人顕現させるだけでも魔力切れをおこす位です。』

 それって、欠陥じゃないのですか?顕現させた時点で魔力切れになるような剣って・・・

 「4人って言うのはかなり魔力が要るのですね・・・」

 『かなりというか、ありえない量です・・・』

 そうなんですね・・・ありえない量ですか・・・私の魔力量ってものすごかったんですね・・・

 「ま、まぁ、顕現させられないより、させられた方がいいでしょ?それとも2人位刀に戻した方がいい?」

 3人して首を横に振ってますね・・・せっかく人の姿に顕現してるのですからそのままでいたいですよね。

 「キクもそのままの方がいいわよね?」

 『ハイなのです。』

 キクもそのままが言いようですしみんなこのままにしましょう。今現在、私に負担があるわけでもないですからね・・・


 「それじゃあ、私に不都合がなければみんなそのままね。色々手伝ってもらうと思うからお願いね。」

 『ハイなのです。カオリ様の手伝いは何でもするのです。』

 キクは元気いいのですが、あとの3人はいまいちですね・・・キクのテンションが高すぎなのでしょうか・・・




 ベッドの上で、イロハのお説教です。お説教と言っても「ちょっと注意してね」ってその程度のものです。主に、イロハとのスキンシップです。最近アリスの所ばかりでしたから少し可愛がってあげましょう。

 頭を撫でてあげると喜ぶんです。可愛いですね。イロハが喜ぶのならいつでも撫でてあげますからね。もちろんいい子にしてればですよ。

 ダメなときはダメってちゃんと注意します。メリハリは付けるのです。

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