290.ソロバンでお勉強みたいです。
今日は、クラン、クルミ、クオンの面倒を見てます。1人で面倒を見ていると結構大変ではあるのですが、メイドさんもいるので寝かしつけたりあやしたりは大丈夫なのです。ただ、ミルクが・・・
私1人だと間に合わないんですよ・・・3人はきついです・・・あまり良くはないのですが、育児用の粉ミルクを作っておきましょう・・・基本は母乳ですが、どうしようもない緊急時だけです・・・
今回はその緊急時なのでそれを使わせてもらいます。メイドさんと手分けしてミルクをあげています。
「カオリ様、これはなかなか役に立ちますね。子供が多かったり、体調が悪かったりする時などこれがあるだけで安心できます。」
「そうですね、本当ならきちんとしてやりたいのですが、アリスもレイナもいませんからね・・・これがあると助かりますよ。」
「これはカオリ様が作られたものなのですか?」
「そうですね、これは私がスキルで作ったものですよ。」
「普通には作れないものなのでしょうか・・・」
粉ミルクの作り方ですか・・・知りませんね・・・これは私には無理そうです・・・
「そうですね、私が作り方とかを知っていればよかったのですけど、そこまでは分かりませんからね・・・」
「そうですか・・・」
「もしあなたが使うのでしたら少しくらいはわけてあげますよ。」
メイドさんが使う分くらいは用立てますよ。うちのメイドさんは家族のようなものですから。ただし、全員は無理です・・・私のそばにいるメイドさんだけです・・・
「いえ、私ではなく妹なのですけど・・・」
妹さんですか・・・
「作り方はさっきやったので覚えてますよね?」
「え、ええ・・・」
「追加はありませんから、大事に使うよう言ってあげてくださいね。」
そんなに毎回使うものではないと思いますが、少し多めに渡しておきましょう。
「あ、あの・・・よろしいのですか?」
「私は使用人を大切にするのです。また、困っていることがあれば相談してください。全てをなんとかできるわけではないですが・・・」
良い、主人でいたいですからね。アリスのところのメイドさんですし、ずっと私のところに仕えてくれてますからね。特に大切にしてあげたいのですよ。
「カオリママ、クランを抱っこしてもいい?」
最近よくきますね、弟と妹ができましたから。気になるのでしょうね。
「気をつけて抱っこしてあげてね。」
抱っこの仕方を教えながら、抱っこさせてあげましょう。さっきからユウゴもこっちを見ていますが、抱っこしたいんですね。
「ユウゴもこっちにいらっしゃい。抱っこの仕方を教えてあげるわ。」
「う、うん・・・」
恥ずかしそうにしていますが、嬉しいのは見ててよく分かりますよ。
「ほら、クルミを抱っこしてあげて。」
「こう?ちゃんと抱っこできてる?」
ちゃんと抱っこできてますね。私は、クオンを抱っこしてあげましょう。
「ユキもユウゴもアリスと2人でこうやって抱っこしてあげたのよ。」
「覚えてないもん・・・」
「それじゃあ、ユキのこともあとで抱っこしてあげましょうか?」
「恥ずかしいからいい・・・」
そっぽ向かれちゃいました・・・でもあとでギュッとしてあげましょう。
クラン達はそろそろおねむのようです。そろそろベッドに連れて行ってあげましょう。
「せっかく時間もあるし、ユキとユウゴは私と一緒にお勉強しましょうか?」
「「えぇ〜」」
勉強は大切ですよ、嫌がるのは分からないでもないですが、しっかりやっておきましょうね。
「最近あまり見てあげてなかったから、算術を見てあげますね。」
「カオリママの算術は難しいからやだ・・・」
「うん・・・カオリかぁさんのは難しすぎる・・・」
そうでしょうか?加減乗除、それもそんなに難しいものまではやって無いはずですが・・・
「まだ、そんなに難しいものはやってないわよ?」
「あれでまだ難しくないの?」
そうですね・・・まだ2桁の掛け算くらいまでしかやってませんよ?積み算にすればさほど難しくないでしょう。
「まだ2桁ですから簡単ですよ。4桁まではできるようになりましょうね。」
あれ?2人とも黙ってしまいましたね・・・4桁・・・無理じゃないですよね?私ですか?ソロバンやってましたから多少はできますよ。そういえば、そろばんって見ませんね・・・教えたらもう少し算術も得意になりますかね?
「2人とも、算術の勉強を頑張るなら算術が簡単になる道具をあげるけど、どうしますか?」
「カオリママの作る道具?」
「そうよ、昔お母さんも使ってた道具よ。」
「カオリかぁさんの作った道具が使えるなら頑張るよ。」
仕方ないですね、ソロバンを三つほど作りましょう。木でできてますから簡単です。
2人にソロバンを教えてみたら、意外と飲み込みが早いですね・・・この分だと、かなり早く計算ができるようになりそうです。
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