278.メイドさんが到着したみたいです。
メイドさんが到着するまでの間、トランプやリバーシなどで遊びながら時間を過ごしたのですが負け続きとは言わないまでもババ抜きは弱かったみたいです・・・
「王国からの自動車が到着したみたいね。」
「意外と早かったですね。」
「何でも砂漠用のタイヤの試作品を使ったみたいよ。」
漠用のタイヤですか・・・どんなのを作ったのでしょう気になりましね・・・
「ねえアリス・・・」
「ん?どうかした。」
「何人か送ってくれるとか行ってませんでしたか?」
目の前にはトラック型の自動車が10台ほど止まっていますね・・・メイドさんだけで30人位はいるのじゃないでしょうか・・・騎士も同じ位いるように見えます。ちらほらと文官らしき人がいますね・・・
「文官は何人か送るって言ったわね・・・」
それって、メイドと騎士にもかかるのではなかったのですか・・・文官だけが何人かって落ちなんですか・・・
「レイナ・・・帝国からもこのくらい来るの?」
「私の方は、近衛とメイドを会わせても30人位だと思うわ。」
アリスの所ほど多くはないですが、それでも結構な数ですね・・・ぜんぶで100人ほどですか・・・部屋をしっかり作らないといけませんね・・・
基本は4人部屋で、責任者には2人部屋ないしは1人部屋をあてがいましょう。町に住んでもらって通ってもらうのも有りですね。
「カオリ・・・誰も町から通うなんて事はしないと思うわよ。」
「えっ、なんでですか?」
「こんな冷暖房完備の部屋なんて町中には存在しないからよ・・・」
あぁ・・・なるほど、私が暮らしやすいように冷暖房完備にしましたからね。全館冷暖房です・・・私だけが快適でメイドさんは暑い中や寒い中で働かせるなんて嫌じゃないですか・・・ブラックはいけません・・・
私が以前働いていたところですか?限りなくブラックに近いグレーと言った感じのところでしたよ・・・まぁ、それなりのところでしたよ・・・
「そ、そうですね・・・かなり快適にしましたからね・・・」
「王国ではかなりもめたんだからね・・・」
「何をそんなにもめたのですか?」
「誰がこの城に来るかでよ・・・誰だっていい職場で働きたいもの・・・」
なるほど・・・そういう事なんですね・・・領地にある私の城も快適ですからね・・・そのことは結構知れ渡ってますからそれが原因ですか。
「それじゃあレイナのところも?」
「帝国ではこの事は知れ渡ってないから、純粋に聖女様のところでメイドをしたいって娘が多いわよ。」
それはそれで重いですね・・・
「アリス、部屋割りとかは任せちゃってもいいのかな?」
「ええ、私からメイドの方に話をしておくわ。だから、ベッドの用意だけお願いしてもいい?」
本当は作ってもらうつもりでしたが、床で寝るのは嫌でしょうから・・・4人部屋は2段ベッドを2つ、2人部屋はシングルを2つ、1人部屋はシングルが1つですね。荷物とかはしばらく床に置いてもらいましょう。
マットレスもそこそこのものを入れておきましょう。睡眠は大切ですからね。
その他の家具は職人に作ってもらいます。そこまで私が作るのはよくないですから・・・
だいぶ人も集まってきましたね・・・そろそろ次に何をするか考えないといけませんね。
メイドさんの方はある程度まかせておいてもいい気がします。問題は騎士の方でしょうか・・・砂漠では馬はほとんど使えませんからね・・・バイクなら大丈夫でしょうか・・・試してみればいいですね・・・
「レイナ、ちょっとだけ出かけてくるから・・・」
「私もついていっていい?」
「別にいいですけど、特に何もしませんよ?」
「ええ、でも面白いことをしそうだから・・・」
レイナ・・・私のことをどういった風にみてるのですか・・・面白そうだとか・・・女神様じゃあるまいし・・・
「意外と走れますね・・・でも少しパワーが足りない気がしますね・・・砂にタイヤを取られます。」
「カオリ・・・それは?自動車とは違いますね・・・」
「そういえば、レイナは初めてでしたっけ。バイクと言うんですよ。2つの車輪で走る自動車のようなものです。」
「馬のような感じですね・・・」
「そうですね・・・そんな感じかもしれないですね・・・」
私は馬に乗るのがヘタなので、同じような感じかよく分かりませんが・・・
これなら騎士に使ってもらっても大丈夫でしょうか・・・馬じゃないと嫌だって言うでしょうか・・・
「レイナ、騎士にこれを使ってもらったりしたらどうかしら?」
「どうなのでしょうか・・・私は面白いと思うのですが・・・」
「1度聞いてみた方が良さそうですね・・・」
騎士団の所に行って1度物を見せてから相談しましょう。バイクもなかなかいいと思うんです。
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