211.着物も作るみたいです。
目の前には、繭が3つあります。イロハとコトハの分のメイド服とアリスの軍服風のドレスアーマーです。以前も作ったことのあるものなのであまり難しくないですね。魔力運用も良くなりましたし、さほど時間もかからない様です。
『お母様、これからはこのメイド服を着てついていきますね。』
別にいつもの服でもいいのですが・・・アヤハ達がそのほうがいいのでしたら止めませんが・・・
「何かあった時、戦いにくかったりはしませんか?」
『大丈夫です。ドラゴンを相手にしない限り全く問題ありません。』
ドラゴンだと支障が出るのですか・・・なんらか検討しないといけないでしょうか・・・まぁ、ドラゴンが頻繁に現れるわけでは無いのでスルーでいいでしょう。
アリスの防具は特に付与とかはしてないです。私のもそうですが、素材が素材なので何もしなくて大丈夫です。
いつも通りお茶をしている間に、メイド服も出来上がった様です。イロハとコトハも着替えてきた様ですね。よく似合ってますよ。
アリスも隣の部屋で着替えてきた様ですね。私とお揃いということで、少しテンションが上がっているみたいです。
「アリス、似合ってますよ。」
「そ、そう?」
「ええ、今までの赤の装備も可愛かったですけど青も似合いますね。」
「う、うん・・・ありがと・・・」
照れちゃって、可愛いですね。今まではそんな趣味はないって言い切れてましたが、最近はアリスにキスしたいって思う時が増えましたね。同性婚が認められている世界ですし、この際気にしないことにしましょう。女神様もいいって言ってましたし・・・
「普通のドレスも何着か持ってたほうがいいかなぁ・・・」
「そうね、一応侯爵だしパーティに招待されることもあるでしょうから・・・」
「アリスは持ってるのよね?」
「こっちには持ってきてないけど、結構な数はあると思うわよ。」
「アリスはどこかの店で仕立ててもらってるの?」
「必要な時に城まで来てもらってたからどこの店かまでは把握してないわ。」
「そうなんだ・・・どこで作ってもらおうかな?」
「あら、自分で作らないの?」
「なんでも自分だけでしないようにって言ったのはアリスでしょ?」
「覚えてたんだ。」
そこまで頭悪くないですし、一応領主としてお金使わないといけないことくらい理解してます。時間がかかったりすることは自分でやっちゃたりしますが・・・
「できれば領都で仕立てたい気がしますけど・・・こればかりは王都で仕立てたほうがよさそうですね。」
「そうね、流行りとかあるしね。」
やっぱり流行りとかあるんですね・・・
「変わったドレスを私たち2人して着てたら流行るかな・・・」
「変な物を流行らそうとしてないでしょうね?」
「失礼ですね、シャーロット様・・・お祖母様の所で着た着物でもいいかなって思っただけです。」
「ああ・・・あれね。あれは綺麗だったわね。」
「あれならいいと思いませんか?」
どうやら反対はしない様ですね。お祖母様も着てましたからね。
アリスの分も1着ありますが、もう1着作っておきましょう。せっかくですから、見本を1着作ってラッセルさんに渡してあげましょう。少しばかり儲け話を振ってあげてもいいと思うのです。これからうちの領地のために色々頑張ってほしいので・・・
結局、ああでもないこうでもないと色々言いながら10着くらい作りました。みんな作り帯の簡単着付けのものですが・・・本格的な着付けなんて知りませんから、見た目重視の簡単着付けです。
もちろんモデルはアヤハ達とメイドさん達です。何度も着替えてもらいました・・・結構迷惑かけたかなと思ってましたが、メイドさん達には意外と好評だった様です。
「1着プレゼントしましょうか?」
着る機会がないから大丈夫ですか・・・それよりもメイド服が欲しいのですか・・・なるほど、アヤハ達が着てる物までいかなくともそこそこ強いメイド服が欲しいということですね。わかりました。アリスのお付きのメイドさんですからそのくらいのことはしますよ。
「カオリ、悪いわね・・・うちのメイドの分まで・・・」
「何言ってるんですか。アリスのお付きのメイドってことはスズキ家に仕えるメイドってことですよ。」
「それはそうかもしれないけど・・・」
「気にしないでください。アリスを守ってもらわないといけないので、しっかりしたものは必要だと思いますよ。」
メイドさん、4人の分もメイド服を作りました。素材はエルダードラゴンのでいいですね・・・さっさと作ってしまいましょう。デザインはアヤハ達と一緒にしましょう。基本的にこれがうちのメイド服ってことでいいですね。
新しく雇うメイドもこのデザインにしましょう。役職や、仕事によってリボンの色でも変えておけばわかりやすくていいでしょう。今度何着か作っておきましょう・・・
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