210.メイド服を作るみたいです。
お城についてまったりと過ごしているわけですが、階下にいるメイドさん達は大慌てのようです。まぁ、いきなり領主が海から船でやってきたのですから慌てはするでしょうね・・・
別に私としては何かしてもらいたいわけではないので、構わないのですけどね・・・セバスはメイド達に指示をしているようです。
主に、部屋の掃除や建物の維持管理などをやってもらえればよいと考えてましたから、私達が来たからと言って何か特別にして貰う事はないと思いますよ。
セバスが来ましたね。何か報告でもあるのでしょうか。
「メイド達はどう、上手くやれてる?」
『はい。皆よく働いております。中には要領の悪い物もおりますが・・・』
あっ、天然系の子でしょうか・・・何やっても上手くいかない子・・・一生懸命やってはいるのでしょうね、そう言う子は少し長い目で見てあげるのもいいですね。
「サボってるとかではないのですよね?」
『はい、一生懸命やっているとは思いますが空回りしているようです。』
なるほど、それは少し長い目で見てあげましょう。
「その子は少し長い目で見てあげて。そのほかの子は問題はない?」
『今のところ、特に問題がある者はおりません。』
ならいいですね。しばらくは様子見でいいですね。
「アリスは何か気になるところはある?」
「そうね・・・カオリがいいというならいいんじゃないの?」
問題ないという事ですね。何か問題があれば言ってくれるはずですから。
「メイド達の事は現状のままお願いするわ。そのほかに困った事とかはある?」
『以前から言っております、カオリ様のお世話をする者が必要かと。』
えっと、それは以前もアヤハ達と一悶着あったお話しですよね・・・
「それに関しては必要ないという事で落ち着いたわよね?」
『しかし、今はアリス様もいらっしゃいますし。』
「アリスの身の回りの事はおつきのメイドさん達がしてくれてるから大丈夫だと思うわよ。」
黙ってしまいましたね・・・そこまで私の世話をするメイドが必要なのでしょうか・・・
「身の回りの事は自分で出来るし、必要は感じないのだけど。」
『領主様になったのですから体面という物もございます。』
「それはあるかもしれないわね。カオリにもおつきのメイドが1人くらいいてもいいかもしれないわね。」
アリス、何言ってくれてるんですか・・・セバスがドヤ顔してるじゃないですか・・・
『お母様にメイドは必要ありません。』
『うん、かぁさんのメイドは私がする。』
コトハ・・・ちょっとだけコトハのメイド服姿を想像してしまいました・・・いいかもしれないですね。
『コトハ、母様のメイドは私がするから大丈夫。』
えっ、イロハ・・・
『2人とも何を言っているのですか。お母様のメイドはこのメイド服を頂いてる私がいたします。』
そういえば、アヤハにはメイド服を渡しましたね。
『『ずるい・・・』』
「あっ・・・えっと・・・では3人がメイドをしてくれるって事で・・・」
3人ともニコニコしてますね。そうですか・・・3人とも私の役に立つ事が嬉しくて仕方がなかったんでしたね。
「セバス、そう言う事だから。いいわね?」
『・・・わかりました。』
あまりわかりたくないといった顔ですが、わかって貰いましょう。
「アヤハ達はカオリのメイドみたいな物だものね。今までだってカオリの為に色々してたものね。」
こうしてアヤハ達が私のメイドとして同行する事が決定したようです。私の意見はどこに行ったのですか・・・
『かぁさん、私のメイド服も作ってくれるの?』
そのキラキラした目で頼み事されたら嫌とは言えませんね。
「イロハとコトハの分のメイド服も作ってあげますよ。」
「ねぇ、カオリ。何を作るつもりか聞いていいかしら?」
私がメイド服を作ろうとしていたらアリスに声をかけられましたよ・・・それも少し怒っている様子ですね。何も言わずにメイド服を作ろうとしたからでしょうか。
「イロハとコトハのメイド服をつくろうと思ったの。何も言わずにはじめちゃってごめんなさい。」
「い、いえ・・・それはいいのです。私が言いたいのはそこに並べている素材です。」
古龍の素材と、エルダードラゴンの素材ですね・・・
「以前アヤハのメイド服を作ったときと同じような素材ですよ?」
「ねぇ、アヤハのメイド服と私達が作ってもらった装備・・・どちらが防御力が高いの?」
「アヤハのメイド服の方が高いと思いますよ?」
「カオリ・・・私のも・・・」
「えっ?アリスもメイド服が欲しいんですね?」
「ちがうわ。私の装備も新調して欲しいなって・・・カオリが娘達を大切にしてるのはわかってるんだけど・・・」
早い話がヤキモチですか。可愛いですね。アリスの装備も新調してあげましょう。
「私のとお揃いにする?」
「そ、そうね。お揃いでいいと思うわ・・・」
真っ赤になって可愛いですね。作ってあげましょう。私のが赤ベースですから青ベースですね・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます