209.興味津々みたいです。
港町に来ています。以前作った港に持ってきたヨットを出しましょう。それほど大きな船ではないので十分接舷できますね。ただ、観客がえらいことになってます・・・
漁師さん達が船を凝視してるのです・・・やっぱり船には詳しいのでしょうね。マストがどうとか、セイルがどうとか言っているのが聞こえます。
「漁師の皆さん、漁船の方は現状どうなってますか?」
「は、はい、領主様。まだ、町の整備が整わず後回しになっております。支援金までいただいていて遅くなっていて申し訳ありません。」
いや、間に合ってないことはわかってますからね。そこまで謝られることでもないのですよ。
「いいのですよ。間に合っていないことは承知していますので。こちらで必要な船は何隻くらいなのですか?」
「無事な船が、2隻ありましたからあと6隻ほど必要です。できることならその2隻も新しくしたいところです。」
そうですか・・・では8隻ほど必要というわけですね。
「船は今ある2隻とほぼ同じもので構わないのですか?今のうちであれば色々手を入れることもできると思いますよ。」
漁師達と一緒に漁船の置いてあるところに行きましょう。船の前で、いろいろ説明を受けながら改装したいところなどを聞いていきます。
「大体わかりました。それでは船のことは全て私に任せてください。」
「でも、領主様の手を煩わせるのは・・・」
「構いませんよ。その代わり、船の件に関しては、見聞きしたこと全て口外を禁じます。いいですね。」
最後は有無をいわせず言い切っておきます。ここは少しばかり領主の権限で押し切ろうと思います。
「誰か代表で残ってもらえますか?船について詳しい人だと助かります。」
作ったものを見てもらいながら、手直しもしたいですからね。
とりあえずは、残った船をベースに新しい船を作りましょう。丈夫な船にしたいですし、私のヨットと同じでワイバーンの骨を少し混ぜましょう。船一隻と、木材、ワイバーンの骨、布、鉄と材料を用意します。これだけあれば一気に3隻作れるでしょう。
では、クリエイトしましょう。まゆが3つできますね。漁師さんが驚いていますが、この際無視です。2時間ほどかかりそうです・・・意外とかかりますね・・・3隻一緒に作っているからでしょうか・・・まぁ、3隻で2時間なら早い方でしょう。
その間、漁師さんにこの辺りの漁業に関していろいろ聞くことにします。
どうやら、この辺りでは遠洋まで出ず近海だけで漁業をおこなっているということがわかりました。それで、小型船ばかりだったのですね。
内海から、外海に出れば変わった魚も取れるということなのですが、そこまで大きな船もなく、外海に出ることができないのだそうです。それなら、中型船を一隻作りましょうか・・・美味しい海鮮が食べられるならそのくらいはしますよ。
どうやら外海に出るなら私のヨットくらいの大きさの船が必要なのだとか・・・その程度の大きさであれば大したことはありませんね。海鮮のため中型船を作りましょう。
簡単な図面を描きながら漁師さんと話し合いをします。必要な設備、大きさ、何人乗れるか、魚をどこに入れるかなどいろいろ細かい打ち合わせをしておきます。
結構時間がかかりましたね、とっくに2時間経ってた様です。船は3隻出来上がっている様です。
「こんな感じですが、不備や手直しするところなどはありますか?」
漁師さんがいろいろ船を調べている様ですが、どうやら問題はない様です。それではその3隻を使って同じものを作りましょう。1隻に対して素材を追加して3隻ずつ作ることにします。これで合計9隻できるわけですから、予備が1隻ということで大丈夫ですね。
あとは先ほど話していた中型船を作ればおしまいです。中型船は4時間ほどかかるみたいですね。
ついでなので、町中を案内してもらうことにしましょう。
まだまだ復興と途中といった感じではありますがだいぶ人も戻ってきているようすです。大きく発展してくれるといいのですが・・・
「そういえば、漁船があったところには船着場や倉庫などがありませんでしたね?」
「ええ、倉庫の方はボロボロになってましたから先日取り壊してこれから立て直そうとしているところです。」
そうですか・・・何もかもやってしまうのはどうかと思いますので、倉庫の方はお任せしましょう。
船着場は浜辺に船を引き上げていたため、特に作っていなかったそうです。私の作った港の様なものができると使いやすいとは思っている様です。こちらも頑張ってもらいましょうか・・・
いい時間になったので、船を見にいきましょう。小型船は当然できていますし、中型船も出来上がっている様です。こちらもチェックしてもらいましょう。
いくつか改善点が出てきた様なので、それはリペアで改善しておきます。これで、美味しい海鮮が食べられる様になりそうです。
アリスが私の脇腹を突いてきますね・・・あまりやりすぎるなということでしょうか。そうですね、私がしてあげるのは船だけですよ。船さえあれば漁業が始められますからね。
「また困ったことがあれば言うようにして下さい。できる限り力になります。」
美味しい海鮮のために・・・さすがにここまでは言いませんでしたが、おいしい生活のためには努力は厭いませんよ。
そのあとは、ヨットのテストも兼ねて、お城まで行きました。意外と速度が出ますね。いい感じです。
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