205.孤児院を見に来たみたいです。
「教会のことなんだけど、何日くらいかけて建てるつもりなの?」
「どの位がいいと思いますか?」
逆にアリスに聞いてみましょう・・・
「普通を答えた方がいいの、それともカオリならって答え?」
なんかまた酷い言われようですね・・・普通か普通じゃないかって事ですよね・・・
「言い方酷くないですか・・・」
「事実だもの・・・でもあのお城を1週間で作るのだから、3日もあれば出来ちゃうんでしょ?」
いえ、1日で出来ますが・・・
「そ、そうね・・・その位あれば何とか・・・」
「・・・・・・・・・・」
「ごめんなさい、1日でじゅうぶん出来ます・・・」
「正直に言ってくれて嬉しいわ。無理しない範疇でやってね。」
3日くらいかけて教会を作って、また3日くらいで周辺の道と、孤児院でしょうか・・・
「そういえば、孤児院ってどの位の規模で作ればいいのかな?」
「王都にある施設でも、30~50人でしたよ。」
「なら同じくらいの物でいいですね、建てる前に見ておきたいですね・・・」
「カオリなら王都まですぐでしょ?見に行ってくる?」
そうでしたね、扉を使えばすぐいけますね。明日辺り行ってみましょうか・・・
「明日の分が終わったら、王都まで行ってみますが着いてきてくれますか?」
「もちろんよ。教会の敷地内にあったはずだからまた案内してあげる。」
では、明日はアリスとデートですね。誰か1人連れて行けばいいですね。
「コトハ、明日は着いてきてもらっていいですか?」
『うん、かぁさんたちに着いてくね。』
『母様。私は?』
イロハも行きたいのでしょうか・・・アヤハもじっと見てますね・・・
「2人はお留守番ね。」
そんな悲しげな目で見てきてもダメですからね・・・
『母様・・・』
「今回はコトハだけ連れてきます、2人はお留守番してて下さい。」
『『はい・・・』』
一応納得してはくれたみたいですね。
「また今度はアヤハかイロハを連れていくからね。」
護衛として誰かを連れて行く必要はあると思いますが、あまりに大勢でぞろぞろ歩くのは目立ちそうです。
今日は朝早くに教会の屋根以外の部分を完成させておきましょう。やることだけやってしまえば、後は自由ですからね。
「こちらの方は準備出来ましたが、アリスはどうですか?」
「必要な物はカオリにもらったマジックバックに入れてあるからいつでも大丈夫よ。」
そうですか、私も必要な物は空間収納に入れてありますからね・・・本当に便利です。
コトハとメイドさんを1人伴って王都に向けて出発です。
今は、王都の屋敷には人が余りいませんし、いきなり私がでていくと驚かれたりしますから王都のお店に扉をつなぎます。
メアリを少し可愛がってあげてからでかけましょう。
王都の孤児院は教会の敷地内と言うことでしたね、大司教様に挨拶をしていった方がよいのでしょうか・・・
「大司教様に挨拶していった方がいいかな?」
「必要ないわよ。大司教様も忙しい方だし、そこまでしなくてもいいと思うわ。」
そうですか、女神様は暇そうですが大司教様は忙しい方なのですね。そのまま孤児院の方に案内してもらいました。アリスはよく来ているようで、孤児院のシスターと話をしていますね。私は建物を見ていきましょう。
もちろんシスターに挨拶はしますよ。寄付もしていきます。こういったことを当然のことのようにしていかないといけないのが貴族の面倒なところですね・・・
孤児院は保育所に寝泊まり出来るところが着いたような感じですね・・・文字の読み書きと算術を教えているのですね。うちの領でもやりましょう、識字率が高いことはよいことです。
部屋は4人部屋がほとんどですね、年上の子が年下の子の面倒を見るようにしてるんですね。うちもだいたい同じくらいのものを作れば良さそうですね。
「どんな孤児院を作るかは決まった?」
「ここと同じような感じで作ろうと思います。それならいいでしょう?」
「そうね・・・ここはかなり立派な孤児院なのよそれと同じ位ならって・・・」
そうなんですか・・・でもこのくらいは最低限で欲しいですよね。
「でも、必要だと思う物は仕方ないですよね?」
孤児とは言っても教育は必要だと思いますし、衣食住はしっかりとしていて欲しいと思いますから。
「孤児院を必要って言えるカオリは素敵だと思うわ。でも、やりすぎないようにしてね?」
やり過ぎるってどういうことでしょうか?教会もそこそこ抑え気味に作りましたし、孤児院だってここと同じくらいに抑えるつもりですよ?今回はやらかす要因がありません。
「カオリ、知ってる?1週間で教会と孤児院を作るのってどの位とんでもないことかって?」
そ、それを言われると返答に困ります・・・何もしていないつもりでしたが工期の関係でやらかしていると言うことですか・・・
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