159.船を造るみたいです。
結婚式も無事終わりましたし、そろそろ領地に行く準備を整えないといけませんね。
海戦もありえるわけですので、船は必須です。早めに船を作っておくべきかと思いますが、帆船なんて海賊映画で見たようなものしか思い浮かびません・・・髑髏のマークはつけたらいけませんが、あんな感じで作りましょうか。3本マストの少し大きめのものがいいですね。
大砲もつけておくべきでしょうね。相手は魔法を打ってくるとのことですが、こちらは実体弾でやりましょう。船が揺れたりしないように無反動のものがいいですね・・・魔力で発射しますから、その辺りはご都合主義ですね。
相手の射程外から打ち込むのは当然のことですから、アヤハの射程距離に合わせて有効射程で10kmとしておきましょう。これなら射程外から狙えるでしょう。
そういえばこの世界の船って動力はあるのでしょうか・・・多分無いとは思いますが、魔法のある世界です念の為に確認しておきましょう。
「ねえ、アリス。船って何で動いてるかわかる?」
「船って、海賊船のお話?」
「ええ、もちろんですよ。」
「手漕ぎでもしてると思ったの?帆に風を受けて動くに決まっているでしょ?そんなこともわからなかった?」
やっぱり風だけなのですね・・・なんか馬鹿にされた気もしますが、確認なのですから仕方ないでしょう・・・
それならば、何かしらの動力を持った方が有利ですね。魔力でなんとかなりませんかね・・・魔石を使って動かないか試すくらいはいいでしょう・・・出来なかったらその時考えましょう。
さすがに家の庭で造れるほど小さな物でも無いでしょうから、町の外で作りましょう。造った物を空間収納に入れて持って行けばいいだけの話です。向こうに行ってから作る必要は無いのです。
王都の外まで来て船を作っているところではあるのですが・・・60m位の繭が出来上がってしまいました・・・そうですよね・・・作るものの大きさの繭ができるのですよね・・・魔力もごっそり持っていかれました・・・木材もかなり必要でしたよ・・・深く考えずにやってしまいましたね・・・
考えずに行動したことのつけが来ました・・・騎士団やら色々来てしまってます。もっと、考えて行動するべきでした・・・ただでさえ、結婚式で目立った後だったのに・・・
王女殿下からの口利きもあって、害のある物ではないと納得してもらえました。だからといって興味が無くなるわけではありませんから人が減ることはないですね・・・
この繭自体が害をなすことはないですが、何かあるといけないので、ここから離れることはできませんね。
「こうなることくらいわかってたわよね?」
「いえ、考えていなかったです・・・」
「カオリって、静かに暮らしたいとか言ってませんでしたっけ?」
「言ってたと思います・・・」
「ふ~ん・・・」
呆れてますね・・・そうですね・・・私もそう思います・・・全く考えていませんでした・・・楽することを優先してしまいました・・・これからはもう少し自重しましょう・・・
さすがに大きいからなのか、2日かかりました・・・2日間見物人が絶えませんでしたよ・・・出来上がった後、すぐにしまえれば良かったのでしょうが、空間収納を見られますからね・・・夜まで待つことになりました・・・おかげで見物人がさらに増えましたが・・・
「あれって、船よね・・・」
「そうですよ、海賊退治をしないといけないでしょ?」
「カオリの基準で作るとこんなに大きな船になるのね・・・」
私の基準ってどういう意味でしょうか・・・
「私基準というのがよくわかりませんが・・・常識範囲内の大きさだと思いま
すよ。」
「カオリの常識ね・・・あまり当てにならないわね・・・」
それって、私に常識がないように聞こえるのですが・・・気のせいでしょうか・・・
「それじゃあ、船も用意できましたし領地に向かいましょうか。」
「ええ・・・」
今回領地に向かうのは、私とアリス。アヤハ達3人とキク、アリスのとこのメイドさん4人。10人ですか・・・意外と人数が増えましたね・・・これは馬車が2台必要ですね。先日ラッセルさんが私の馬車を返しに来てくれましたから、馬車は2台あります。馬は3頭だけですからあと1頭は必要ですね。
1頭は護衛用にしておきたいですから、あと2頭創ってしまいましょう。
馬車の方も少しだけ改修しましょう。別に問題は無いのですが、やはり貴族らしい馬車にしようかと・・・アリスも形から入るのも大事と言ってましたし・・・家紋も入れた方がいいとのことなので、適当に入れておきます。中央に大きめの盾を描いてそこから羽が生えているような感じ・・・ウィングマークですね・・・まぁ、いいでしょう。
これで、馬車と馬が揃ったのでいつでも領地にいけますね。
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